無限(むげん)ループ [編集]

無限ループとは、カードの能力や効果などの処理を進めるにあたり、試合の終了ができなくなる(ある一連の処理が永久に続くことで勝者と敗者が決まらなくなる)ことを指す。

デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール(2025.05.01更新)には、無限ループには以下の4つがあるとし、それぞれの対応について示されている。

1. 広義の「無限ループ [編集]

戦略として初期盤面に戻ることで理論上永久にループを続けられるもののこと。一人回し。

この場合、ライブラリアウトまで繰り返すことでルールにより強制的に、あるいは数字選択で0から99と999と∞の102個を宣言し終えるといった理由ありきで能動的に終えることになるので、ジャッジによる終了は指摘されない。

  • プレイヤーは、ループの省略を回避したり、関係ない手順を挟むことでループでないかのように装ったりしてはならない。時間を費やす目的でループを実行することは、【遅いプレイ】や【遅延行為】の対象である。

2. お互いに任意の行動を選択できないループ [編集]

選択肢のないループとは、強制能力を可能な限り実行した結果「ループを繰り返し続ける以外の選択肢がなくなったループ」を指す。
このループから脱するには強制効果を故意に無視することが必要になるが、それを行った瞬間反則負けになるため、どちらのプレイヤーもループから抜け出すことができない。

この場合の案内としては、ヘッドジャッジの判断により現在進行中のゲームを無効試合とする。しかし、すぐさま両者敗北にするという意味ではなく、ヘッドジャッジの判断で追加のゲームを行わせてもよい。原則として、これによる制限時間のリセットは行われない。

ケース例

  • お互いの山札に進化ではないクリーチャーが残っておらず《斬隠オロチ》以外のクリーチャーがいない時に、どちらかのプレイヤーが《オロチ》の能力を一方の《オロチ》に使い、永遠にお互いの山札から《オロチ》が出し入れされる。

無限ループではないもの [編集]

  • 一方が強制、もう一方が任意だった場合は「無限ループ」には該当しない。
    • 《阿修羅ムカデ》のQ&Aには《ムカデ》と《百発人形マグナム》等の強制破壊の組み合わせだと、任意効果のリアニメイトを実行しないことでループを終了させると書かれている。

3. 同一ターン内で、ターン・プレイヤーと非ターン・プレイヤーのやりとりによる無限ループ [編集]

選択肢のあるループとは、どちらかのプレイヤーが任意能力の実行を妥協しない限り無限ループになってしまうループを指す。
デュエル・マスターズ競技イベント運営ルールではこの状況のことを「断片化したループ」と呼称し、最終的にはターン・プレイヤーが違う行動を行ってループを止めてゲームを進行すると定義されている。
ただし、この断片化したループを繰り返すうちにほかの能力が誘発する場合は、任意の回数ループが行われたものとしてゲームを続行できる。

  • このルールはデュエル・マスターズ競技イベント運営ルールに2020/08/21付で更新された。
    • 2021年〜2023年ごろの競技ルールのPDF記載は編集ミスか告知なしでこの項目が更新前に差し代わっている時期があった。2023年10月11日更新以降の競技ルールでは「ターンプレイヤーが諦める」と正しい記載に戻っている。

ケース例

  • 自分の《阿修羅ムカデ》で相手の 《阿修羅ムカデ》を選択した場合、互いに《ムカデ》がパワー低下とリアニメイトを選びつづけるかぎり無限ループとなってしまう。
    • この場合、最終的にはターン・プレイヤーが違う行動を選択し、ループから抜け出す(任意効果であるpigの発動を諦める)ことになる。
    • なお、他にクリーチャーがあればループにならないよう対象を選ぶこともできる。

4. 複数のプレイヤーのターンを跨いで行われる選択肢のあるループ [編集]

  • かなり特殊な例だが、以下の場合は「複数のプレイヤーのターンを跨いで行われる選択肢のあるループ」として定義される。
    • 互いのシールドがなく、手札バトルゾーン《コーライル》しかなく、互いが永遠に今引き《コーライル》を召喚するとドローロックに陥る。こうなると、《コーライル》を出すのをやめたプレイヤーが相手の《コーライル》によりダイレクトアタックされてしまうので諦めることができない。
      • 通常の断片化したループの「ターンプレイヤーが諦める義務」を適用しようにも複数プレイヤーのターンを跨ぐことにより諦める義務の所在が不明となっており長らく未解決問題だった。2025/5/1更新の競技イベント運営ルールにより「2.ルール上強制的に継続するループ」時の対応と同じくヘッドジャッジ判断で進行中のゲームを無効試合並びに再試合という定義付けがなされた。
      • デュエル・マスターズ プレイスでは上記の状況への対策として、相手の《コーライル》山札送りできない能力に変更されている。

破壊されない」とパワー低下の関係について [編集]

ルールの整備で、無限ループではなくなった。

703.1b 状況起因処理は、常在型能力および継続的効果の処理を踏まえて発生するか決定します。

700.3. クリーチャーが破壊されない、あるいはバトルゾーンを離れない場合、ルールや効果によってそれが破壊されたりバトルゾーンを離れることはありません。その種のクリーチャーは、たとえパワーが 0 以下になったとしても破壊されたりバトルゾーンを離れることはなく、パワーが 0 以下になった時の状況起因処理を無視します。

パワー0以下でも破壊には至らない常在型能力または継続的効果があるなら、「パワー0以下のクリーチャーは破壊される」というイベントは発生しない。

内部的にイベントが発生しているとしていた時期は、結果としてバトルゾーンに残ることは同じだが、破壊と非破壊で「選択肢のないループ」が行われているのに並行してゲームを進行するという考えだった。

破壊を繰り返すことで状況が変わる場合は、処理ができなくなるまで置換効果が繰り返される。これについてはパワー低下《インフィニティ・ドラゴン》のページが詳しい。

  • 一部のカードの裁定は以下の通り

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

「人のジャッジが介入できない」「ループの省略ができない」などの都合、悪意のある遅延行為やCPUによるハマり、あまりにも時間のかかるループを防止するために、以下のような能力の発動回数を制限する能力テキストや仕様が存在する。

参考 [編集]


公式Q&A

Q.自分の《爆炎ホワイトグレンオー》《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》、相手の《異端流し オニカマス》がバトルゾーンにいる状況です。
自分の《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》が攻撃する時、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》と「革命チェンジ」して入れ替えて、《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》の「攻撃する時」の能力で、手札に戻した《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》を召喚しました。
《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》の「出た時」の能力を解決した後、相手は《異端流し オニカマス》の「相手のターン中に、相手が召喚以外の方法でクリーチャーをバトルゾーンに出した時」の能力で攻撃中の《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を手札に戻しました。
再びこの《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》で攻撃して《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》と「革命チェンジ」して入れ替えた際、相手が再度《異端流し オニカマス》の能力で《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を手札に戻しました。
お互いがこれを繰り返すとループが発生してゲームが進まないのですが、この場合、どうなりますか?
A.この場合、ターン・プレイヤーであるあなたが《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の「革命チェンジ」をやめる必要があります。
お互いが任意の行動を選択することでループが継続されゲームが進行しない場合、ターン・プレイヤーが違う行動を行ってループを止め、ゲームを進行します。
また、ループを止めた際、あなたは《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》の「出た時」の能力を好きな回数解決できます。

+  競技イベント運営ルール 4.5)

引用元(2023.11.17)