2021年3月16日ルール改訂 [編集]
2021年3月16日より適用された新ルールのこと。
大々的なルールの変更は2017年3月25日ルール改訂以来4年ぶりであり、この改訂により進化を主題としたコンボデッキには様々な影響を与えた。
公式な発表があったルールは以下の通り。
- 再構築のルール改訂
- バトルゾーンにあるカードの下にあるカードの扱いについて
再構築によるルールの改訂 [編集]
旧ルール:進化クリーチャーの一番上のカードのみが離れる時、進化元を別々のクリーチャーオブジェクトとしてバトルゾーンに残せる。複数枚の進化元があるなら、残せるクリーチャーオブジェクトの数は、離れる進化クリーチャーが進化元にとることができるクリーチャーの数を上限とする(例えば進化GVが離れるなら3体まで残せる)。進化クリーチャーを残す場合、その進化クリーチャーの進化元は離れる進化クリーチャーが進化元としていたクリーチャーからのみ選ぶ。残さないことに決めたクリーチャーは墓地に置く。
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新ルール:進化クリーチャーの一番上のカードのみが離れる時、クリーチャーが現れるまで進化元の一番上を墓地に置く操作を繰り返す。そうして現れたクリーチャが(特殊タイプにかかわらず)バトルゾーンに残る。そのクリーチャーのさらに下にあるカードも重なったままバトルゾーンに残す。
- 例えば、進化GVを例に挙げると、進化GV能力を持った進化クリーチャーの下に、3枚の進化ではないクリーチャーがあったとする。一番上のカードがバトルゾーンを離れたら、旧ルールでは下にあった3枚のクリーチャーは別々の3体のクリーチャーとしてバトルゾーンに残ったが、新ルールでは3枚のクリーチャーが重なった状態(クリーチャー1体の下に2枚のカードがある状態)でバトルゾーンに残る。
- 旧ルールでは、バトルゾーンに残せるクリーチャーの数が、一番上の離れたクリーチャー・カードによって違いがあったが、新ルールでは離れた一番上のクリーチャーがなんであっても、下にあったクリーチャーが重なったまま1体のクリーチャーとして残る。
- 下にあったカードが進化クリーチャーだった場合、旧ルールでは適切な進化元が下にあったカードの中になければそのまま墓地に置かれたが、新ルールでは特別な処理を行わず、1体のクリーチャーとしてバトルゾーンに残る。
- バトルゾーンで、上から《「魔力」の極 ダークマター》・呪文A・呪文B・ツインパクトカードC・ツインパクトカードD・呪文E・呪文Fというカードの束になっていた場合、退化したら上からツインパクトカードCの下にDEFが敷かれた状態で残る。
- あくまでこのルール改訂で変わるのは進化の特性を持つカードが離れた時の再構築のことであり、進化の特性を持たないが下にカードがあるクリーチャーを構成する一番上のカードが離れた場合は今まで通り、残りの構成されていたカードは全て墓地に置かれる。(無月の門によりバトルゾーンに出た進化ではないクリーチャー等)
バトルゾーンにあるカードの下にあるカードについて [編集]
この再構築のルール変更によって、下にあるカードに順番という概念ができた[1]。旧ルールではカードの順番はゲームに一切影響を与えず、再構築が発生した時点で好きなカードを選んで残すという都合上、順番を区別する意味がないので並び替えが許されていた。
- 進化Vや《時空工兵タイムチェンジャー》などで複数のカードを同時にカードの下に置く時、それらのカードを重ねる順番を決定する。その際、順番はそのクリーチャーを出すプレイヤーが好きに決められる。
- カードの下に置かれたカードの順番を入れ替えることはできない。
総合ルールの引用 [編集]
ルール改定前 | ルール改定後 |
403. バトルゾーン | 403. バトルゾーン |
(省略) | (省略) |
403.3. プレイヤーはバトルゾーンにある自分のカードをいつでも好きなように並べ替えることができます。 | 403.3. プレイヤーはバトルゾーンにある自分のカードをいつでも好きなように並べ替えることができます。 |
(新設) | 403.4. カードの下に重ねられたカードの順番を変えることはできません。これは、403.3 の例外です。 |
(新設) | 403.4a バトルゾーンにあるカードの下にカードを置く時、それは構成カードの一番下に置かれます。一度に複数枚のカードがカードの下に置かれる時は、どの順番で置くかプレイヤーが決めます。 |
(省略) | (省略) |
801. 進化クリーチャー | 801. 進化クリーチャー |
(省略) | (省略) |
801.4. 進化クリーチャーの一番上のカードのみがバトルゾーンを離れる時、その下にあるクリーチャーカードは適正な状態に再構築されてバトルゾーンに残ります。 | 801.4. 進化クリーチャーの一番上のカードのみがバトルゾーンを離れる時、その下にあるカードは適正な状態に再構築されてバトルゾーンに残ります。この時、タップとアンタップの位相は、バトルゾーンを離れた進化クリーチャーと同じになります。 |
801.4a バトルゾーンに残すことのできるクリーチャーの数はその進化クリーチャーが進化元に必要とした数までです。一番上のクリーチャーが通常の進化クリーチャーだったのであれば1体であり、進化GVだったのであれば3体までバトルゾーンに残すことができます。進化クリーチャーやリンクしたゴッドを1体として数えてもかまいません。 | 801.4a 再構築する際、バトルゾーンを離れた進化クリーチャーのすぐ下にあるカードがクリーチャーの場合、それをそのままバトルゾーンに残します。クリーチャー以外の場合は、それを墓地に置きます。 |
801.4b 進化クリーチャーの下に、残すことができる数を超えたクリーチャーが含まれていた場合、再構築に用いないことにしたクリーチャーはすべて墓地に置かれます。これは、進化クリーチャーの一番上のカードが移動するに伴って行われるため、進化クリーチャーの下から直接墓地に移動したものとみなします。 | 801.4b 再構築する際、バトルゾーンを離れた進化クリーチャーの下に複数枚のカードがある場合は、一番上のクリーチャーをバトルゾーンに残し、他はそのクリーチャーの下に重ねたままにします。一番上のカードがクリーチャー以外の場合は、それを墓地に置きます。一番上のカードがクリーチャーになるまでこの手順を繰り返し、新たに一番上になったクリーチャーをバトルゾーンに残します。 |
801.4c 下にあったカードが進化クリーチャーであった場合、その進化クリーチャーが存在するためにその下にあったカードの中から進化元のクリーチャーが必要になります。 | (対応する項目なし) |
801.4d 再構築されたクリーチャーは新たにバトルゾーンに出るわけではなく、すでにバトルゾーンにあったものとして扱います。バトルゾーンに出た時に誘発する効果は発生しません。また、それらのクリーチャーはターンのはじめから進化クリーチャーの下に存在していたのであれば、新たに召喚酔いしません。また、再構築前に受けていた効果があれば再構築後も引き継ぎます。 | 801.4c 再構築されたクリーチャーは新たにバトルゾーンに出るわけではなく、すでにバトルゾーンにあったものとして扱います。バトルゾーンに出た時に誘発する効果は発生しません。また、それらのクリーチャーはターンのはじめから進化クリーチャーの下に存在していたのであれば、新たに召喚酔いしません。また、再構築前に受けていた効果があれば再構築後も引き継ぎます。 |
801.4e 攻撃中に進化クリーチャーの一番上のカードがバトルゾーンを離れ、再構築後バトルゾーンに複数のクリーチャーが残った場合、そのうち1体が継続して攻撃を行います。 | (対応する項目なし) |
参考 [編集]