《一音の妖精》 [編集]
一音の妖精 R 光文明 (2) |
NEOクリーチャー:ジャイアント・スノーフェアリー 2500 |
G・ストライク |
NEO進化:光、水、または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(カードが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う) |
相手は各ターン1回しか呪文を唱えられない。 |
これが進化クリーチャーなら、相手は各ターン1体しかクリーチャーを出せない。 |
DM25-RP2で登場した光のNEOジャイアント・スノーフェアリー。
G・ストライクを持つNEOクリーチャー。光またはその友好色(水と自然)を含むクリーチャーで任意で進化できる。
無条件に相手に各ターン2枚目以降の呪文詠唱を封じる効果を持つ。これは《ゴールデン・ザ・ジョニー》と同じ。
さらに、カードが下にあってNEO進化クリーチャーとして扱う状態ならば、相手に各ターン2体目以降のクリーチャー着地を封じる大量展開メタの能力も持つ。
素の状態でも呪文ロックとして強力な性能を持っている上で、進化させた時のクリーチャーロック性能が更に強力。
それぞれの指定は「相手のターン中」ではなく「相手は各ターン」のテキストであるため、自分のターンにS・トリガーを1回しか使わせないという運用も可能。
一方で除去耐性がなく、抜け穴の1回で除去を撃たれてしまえば、進化クリーチャー特有の「費やした進化元ごと対処されるのでボードアドバンテージの損失が大きい」という弱点がモロに出てしまう。
ジャイアント・スノーフェアリーなので、《同期の妖精/ド浮きの動悸》や《アシステスト・シネラリア》で守れば難点の除去耐性を補強でき、限られた行動回数で《一音の妖精》を除去する事が困難になる。
このクリーチャーを使ってカウンター封じをする際、相手がたとえ大量展開・詠唱メタ能力のカウント内でS・トリガーを使って1ターンを凌げても、返しのターンに相手がこのクリーチャーを除去し切れないのでは相手としてはターンを凌いだ意味がない。
水文明から進化できるので、軽量級ジャストダイバー持ちから繋げれば進化前に進化元を除去される事態には陥りにくい。
加えて本体自体が軽いので、進化元と本体を連続召喚してジャストダイバーを引き継ぎ、ワンショットキルの保険にするといったプレイングも考えられる。
《ソウルサンライト コハク》はジャストダイバーより強力な離れない効果をcipで持ちNEOクリーチャーのコスト軽減も持つという《一音の妖精》の進化元にしろと言わんばかりの性能を持っている。
大量詠唱メタとしては、生き残りさえすれば【青赤マジック】や【アカシック3】などの動きがピタリと止まる。
【白青赤ゴスペル】に対しても《キリモミ・ヤマアラシ》の時点で詠唱上限を迎え、スピードアタッカーを付与された《水晶の王 ゴスペル》のアタックトリガーで即座に《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》などを踏み倒されるのを防げる。
ただし、出された《ゴスペル》に対し除去などの対処をできなければ次のターンには詠唱可能になってしまう点は注意したい。
光入りメタビート全般の有力候補。
【白単ウイング】に採用すれば、ささやかながらカウンター封じにもなる妨害手段として活躍してくれるだろう。そちらのデッキにはコスト1進化元も豊富なので、2ターン目進化も比較的簡単である。
同デッキでは特に《ウィリデ・ゴル・ゲルス》との噛み合いが良い。《ウィリデ》の効果を低コストで躱してから本命を通す動きを抑制できる上、《ウィリデ》で射出してそのままロックをかける動きも強力。
【白青赤BAKUONSOOO】で《金天使 エン・ゴルギーニ》とセットで場持ちを良くするのも手。
自分のターン中にもロックが効いているので、《父なる大地》などで相手のクリーチャーを出させてしまえば強制的に回数を消費させてS・トリガー獣を封殺できる。
ルール [編集]
「各ターンに1つ」はどちらも常在型能力である。
- 相手がすでにこのターンに1回以上唱えたり出したりした後で、《一音の妖精》が登場したら、それ以降の行動はロックされるが、過去のイベントに遡及してロックはしない。
- 「これが進化クリーチャーなら」は常にチェックされる。相手の出した1体目のクリーチャーが《超楽識 フミビロム》で、下にカードがない《一音の妖精》にカードを追加すれば進化クリーチャーになるため、出せない効果が即座に有効になる。逆に、相手の出した1体目のクリーチャーがカード指定除去持ちで、下にカードがある《一音の妖精》から下のカードをすべて取り除けば進化クリーチャーではなくなるので、出せない効果が無効になる。
- シールドチェックでS・トリガー使用宣言として相手に呪文やクリーチャーを見せる行為は、唱えたり出したりしているわけではない。
- 例えばW・ブレイカーで2枚同時に呪文のS・トリガーを使おうとすることは問題ない。1枚目の呪文によって《一音の妖精》を除去できれば、そのまま2枚目の呪文も唱えられる。1枚目の呪文によって《一音の妖精》の除去ができなかった場合は、2枚目の呪文は不発になって手札にとどまる。(裁定)
- すでにクリーチャーを1体出している状況で、呪文1枚とクリーチャー1体のS・トリガーを同時に使うことも問題ない。呪文で《一音の妖精》を除去できればクリーチャーも踏み倒せる。(裁定)
- W・ブレイカーで2枚同時にクリーチャーのS・トリガーを使おうとすることも問題ないが、ルール上cipはS・トリガーのストックがなくなった後ということになっているので、1体目のクリーチャーを実行する(=出す)→2体目のクリーチャーを実行しようとするが出せない→1体目のcipの解決に入るという形となる。要するに基本的に除去はできないので2体目を出す余地がない。
- 理論上は常在型パワー低下を持つクリーチャーとそれ以外のクリーチャーを同時に踏み倒すことで、2体目の踏み倒し直前に《一音の妖精》を除去できる可能性はある。
- S・トリガーについて「出せない」には「その状態でもS・トリガー獣の召喚予約はできる」裁定となっており、「唱えられない」には「その状態ならS・トリガー呪文やS・バック呪文の詠唱予約すらできない」裁定となっている。したがって、結果として1回呪文を唱えたという区切りを終えた後なら、以降のシールドチェックで新たな呪文を使用宣言することはできない。
上述の「S・トリガーで見せるだけでは唱えたことにはならない」との混同には注意。
環境において [編集]
登場初日早々、【白青緑ジャイアント】での入賞が続々報告された。
登場2日目には【白青黒邪眼帝】での入賞が確認された。同日、【青緑ジャイアント】に2枚だけのタッチの光として採用された事例も見られるように。
【ゴルギーオージャー】にも採用された。このデッキにおいては直接進化できない水と自然のNEOクリーチャーを中継する光NEOクリーチャー、かつ《ソウルサンライト コハク》とシナジーのあるパワーカードとして評価された。
【白青黒赤ドリーム・ボルメテウス】では横並びコンセプトと矛盾すること、そもそも《ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》のシールド焼却でトリガーケアいらずのため入らない。
比較対象 [編集]
- 進化時のロックは、相手のみかつ、より回数の厳しい《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》であり、拡大解釈すれば《終末の監視者 ジ・ウォッチ》《完全不明》《我怒の鎖 パンサーベア》などにも届きうる。
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| | 詳しい解説
| 相手は各ターン中、クリーチャー1体と呪文1回まで使えるという現象によって起こること。
- すでに出されたクリーチャーの攻撃は何度でも行える。
- 常在型能力であるため、誘発型能力の《ジ・ウォッチ》や《完全不明》と異なり許された1回で除去されてしまうとそれ以降の行動を止められない。
- メタ側が非ターン・プレイヤーであっても、常在型能力なので遅延なく処理される。例えば相手ターン中のヨビニオンは《ジ・ウォッチ》などだと止められないがこちらなら止められる。
またそれらには解決のタイミングを渡されないループを止められない弱点があるがこちらなら止められる。
流石に完全に信頼性のある大型獣のロックと比較すると抜け穴は多いものの、とりわけ自ターン中の展開制限について、コスト6の《無双の縛り 達閃》でできていた妨害をコスト2の疑似進化獣ができてしまうという手軽さこそが最大の長所である。
《一音の妖精》はアンタッチャブルのような直接的な除去耐性は持たないといえども、オート発動の呪文規制により間接的に除去のやりくりを難しくしているのもポイントである。
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その他 [編集]
- カード名は「一音」と書いて「ワンオン」と読む。「一」を英語のoneに変換した当て読みである。
ゴルフにおいてワンオンはティーショットでグリーンに乗せることを指す。
- フレーバーテキストではわずか一音のみの究極の字足らずを詠んでいる。発言者の部分を除いた文字数は3文字で《コズミック・ウイング》と同率。
元ネタの候補は複数あるが、その1つにNapalm Deathの楽曲「You Suffer」が挙げられる。本来の歌詞は「You Suffer But Why?」だが、1秒強の尺に収まりきっておらず、ほとんど「ゆ」としか聞こえない。
同楽曲はこのカードの登場時点で世界一短い曲としてギネス世界記録に認定されている。
関連カード [編集]
収録セット [編集]
参考 [編集]