呪文横取り [編集]

相手の呪文を、自分の呪文のように使用する能力の俗称。

初出は《陽炎の守護者ブルー・メルキス》

陽炎の守護者ブルー・メルキス SR 光/水文明 (6)
クリーチャー:ガーディアン 8500
このクリーチャーが相手のシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに見せる。その中の「S・トリガー」を持つ呪文をすべて、自分がコストを支払わずに唱え、その後持ち主の墓地に置く。それ以外のカードを、持ち主の手札に加える。
W・ブレイカー
超奇天烈 ギャブル SR 水文明 (5)
進化クリーチャー:マジック・コマンド/侵略者 7000
進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
侵略―水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の山札の上から5枚を表向きにする。その中から呪文を1枚選び、その後相手は残りを好きな順序で自身の山札の一番下に置く。選んだ呪文を自分がコストを支払わずに唱え、相手の墓地に置く。

デュエル・マスターズのルール上、『相手のカードを使う』という概念が成立するのは呪文のみである。

ルール [編集]

  • 唱えている間のみ自分の呪文になるため、その呪文の「唱えた後」に発生する自己置換効果は、横取りをしたプレイヤーがターン・プレイヤーであるかどうかに関わらず、常に相手が実行することになる。例えば、相手のチャージャー呪文を自分が横取りで唱えた場合、その呪文はチャージャーの効果で相手のマナゾーンに置かれる。なお、その「唱えた後」の効果が発生した場合、横取りの効果の発生源となったカードの「唱えた後」の効果は無視される。
+  2020/10/23日の裁定変更以前
  • 《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》のような唱えた後でバトルゾーンに出るツインパクトは、呪文面を解決したのち、バトルゾーンに出したこのカードは持ち主のクリーチャーとなる。
    • バトルゾーンは共用であるため、「このカードを出す」や「墓地に置くかわりに出す」効果は問題なく解決されるが、バトルゾーンに置かれた時点で所有権が本来の持ち主に返ってくる、と考えると良い。

呪文横取りが可能なカードの例 [編集]

一口に「呪文横取り」と言っても、大きく分けて3つの傾向がある。

相手の非公開ゾーンにある呪文を使用するタイプ [編集]

相手のシールド山札呪文唱えることができる。相手が呪文を使う前にこちらが利用するので、まさに「横取り」といえるタイプである。通常のプレイであれば非公開ゾーンから何の呪文が出るかは運任せになるが、《パクリオ》などでシールドを、《ガード・ビジョン》などで山札を操作することで、狙った呪文を横取りしやすくなる。

相手の墓地にある呪文を使用するタイプ [編集]

唱え終わって墓地に置かれている呪文唱えることができる。相手が先に唱えているので「横取り」とは言い難いものの、公開ゾーンである墓地を利用するので運には左右されにくい。また、山札破壊ハンデスで相手の呪文を先に墓地に置いておくことで、「横取り」を再現することができる。
一部のカードは自分の墓地を参照することもできるので、相手依存にならないデッキビルディングをすることも可能。

相手の唱えた呪文をコピーするタイプ [編集]

相手が呪文唱えた時に、その呪文を即座にこちらも唱えることができる。相手依存度が高く上記2つより能動的にアドバンテージを得るのは難しいが、タイムラグなくカウンターできる点や相手に心理的ロックをかけられる点は評価できる。

参考:相手クリーチャーcipを利用するタイプ [編集]

長らく横取りできるのは呪文のみであったが、相手クリーチャーcipを利用できるものも少しずつ登場している。相手のcipを横取りする《The邪悪 寄成ギョウ》バトルゾーンにある相手クリーチャーマナゾーンに送りつつそのcipも使用できる《パック・リーマン》、相手のcipをコピーできる《魔誕の斬将オルゲイト》などが該当する。

その他 [編集]

  • これらのカードを使用する際、必然的に相手のカードを扱うため、その取り扱いには気をつけなければいけない。カードの扱いのトラブルには気を付けよう。

参考 [編集]


公式Q&A

Q.バトルゾーンに自分と相手それぞれ《卍 新世壊 卍》が1枚ずつある状況で、自分の《不可思議 ビダダ魔ン》の「攻撃する時」の能力で、相手の墓地に置かれたサブタイプに魔導具を持つ呪文を自分が唱えました。この場合、自分と相手どちらの《卍 新世壊 卍》の置換効果が適用されますか?
A.相手です。《卍 新世壊 卍》の「唱えた時」の置換効果は、自分が所有している魔導具を持つ呪文を唱えた時にのみ適用されます。この場合、唱えたのは相手の所有している呪文なので、効果を使えるのは相手の《卍 新世壊 卍》だけになります。ですので、唱えた後、相手が相手の《卍 新世壊 卍》の下に置くか選びます。
引用元

Q.自分の《不可思議 ビダダ魔ン》の「攻撃する時」の能力で、相手の墓地に置かれた《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》の呪文側を自分が唱えました。この《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》は自分のクリーチャーとしてバトルゾーンに出ますか?
A.いいえ、相手のクリーチャーとしてバトルゾーンに出ます。GR召喚も、相手が行います。
引用元

Q.相手の《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》の「出た時」の能力で、自分の墓地から《ストリーミング・シェイパー》が唱えられました。この時、自分の《祭前音愛 ユルフワ》はバトルゾーンに出せますか?
A.はい、出せます。
ただし、相手が自分の《ストリーミング・シェイパー》の効果を解決する前に「各ターン、はじめて自分の水またはマジックの呪文を唱えた時」の能力の使用宣言をする必要があります。
引用元