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哀樹の夜 シンベロム SR 自然文明 (10) |
クリーチャー:デーモン・コマンド/超化獣 12000 |
T・ブレイカー |
自分のクリーチャーすべてに「マッハファイター」を与える。 |
ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。 |
ハイパーモード 18000 |
Q・ブレイカー |
このクリーチャーが攻撃するとき、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。 |
DM24-RP1で登場した自然のデーモン・コマンド/超化獣。
通常時は味方すべてにマッハファイターを与えるT・ブレイカー。
ハイパー化でQ・ブレイカーとなり、攻撃時に味方をマナゾーンから踏み倒す。
この際、踏み倒した味方が大型クリーチャーであれば、自身のマッハファイター付与能力も併せて相手を叩き潰す事ができる。
問題はただ味方を1体踏み倒すだけなら《メガロ・カミキュロス》や《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》など、他に幾らでもあると言う所だろう。
踏み倒し先のクリーチャーに文明やコスト等の縛りは一切無いものの、それを活かすためだけに多様な踏み倒し先を用意するにはこのクリーチャー自体が重く、相手のクリーチャーがいなければマッハファイターごと踏み倒し能力は腐る。
《神羅ケンジ・キングダム》や《キング・マニフェスト》など元よりなんでも踏み倒せるが、ランダム要素が絡むデッキで使えばその濃度を高めるのに使えるか。
ただハイパー化を起動させる為に、わざわざ味方を用意しておかなくてはならないのはマイナス。《ミステリー・キューブ》辺りの呪文では不適格になる。
《流星のガイアッシュ・カイザー》から出したいクリーチャーを銀の弾丸的に散らせておいて、マナゾーンに埋めてしまってもこちらで釣り上げるという使い方もできる。
登場時の環境を見ると、各種コスト踏み倒しメタはマッハファイターで踏み潰せば良いが、マッハファイターそのものを無力化する《ボン・キゴマイム》や《アルカディアス・モモキング》に引っかかるのが難点。当然コスト踏み倒しメタを複数出されてもつらいので、コストに対して単体性能よりかは組み合わせを前提とした運用が求められる。
DM24-RP1期には、【青黒緑シンベロム】なる【青黒緑ジ・ウォッチ】(《CRYMAX ジャオウガ》抜きで《流星のガイアッシュ・カイザー》基盤の重量級構築となる)で早速結果を出した。他にも【4色ディスペクター】にも居場所を見つけている。若干重めの【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】でも入賞実績を残している。次第に《巨進の超人》を同時採用することで爆発力を増強した【青黒緑キーナリー】なる青黒緑基盤デッキも見られるようになった。
月から火文明を侵略しにやってきた「哀」のデーモン・コマンド。
尽くの挑戦に憐憫の情を向ける厭世的な性格であり、それ故か能力も茨で相手を拘束する、茨で作った樹海内にいる相手から生命力を奪う等のものとなっている。
樹海を生み出し火文明の民たちの生命力を奪おうとしていた所、自らを討伐しに来た《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》と対峙。彼が疲弊していたこともあり難なく迎撃し、無数の蔦で動きを封じる事に成功するも、命を燃やし尽くす覚悟を決め《終炎の竜皇 ボルシャック・ハイパードラゴン》となった《バクテラス》に蔦を全て燃やし尽くされるという深手を追う。
しかし、蔦で絡め取ったクリーチャーの心を読む能力で《ハイパードラゴン》がもう長くはないことを悟った《シンベロム》は彼に憐憫の情を向けつつ火文明を撤退。
その後は自然文明へ向かい、《超炎怒 アゲブロム》と戦っていた《ゴルファンタジスタ》の身体に根を張って雁字搦めにする。しかし、そんな劣勢にも関わらず、「自分を復活させてくれた妖精達を悲しませない」という想いから拘束を振り払う《ゴルファンタジスタ》の姿を見て驚愕、自らの厭世的な考えを改め、元々反りが合わなかった《アゲブロム》のサポートではなく《ゴルファンタジスタ》にハイパーモードの力を伝えるという行動を起こす。
《森翠月 ゴルファンタジスタ》となった《ゴルファンタジスタ》が《アゲブロム》を撃退した後も、ハイパーモードを解除しないという形で彼との共存の意を示し、《ゴルファンタジスタ》もこれを受け入れた。
直後自然文明に襲来した《超光喜 エルボロム》に対し《ゴルファンタジスタ》に代わり応戦しようとするものの、突如現れた《暗黒剣 フラヴナグニル》に斬り刻まれ《哀しみの夜 シンベロム・カタルシス》へと進化・暴走。
意識を失い、《エルボロム》と共に《ゴルファンタジスタ》を撃破する中、自らが憐れんだ筈の暴竜爵の自己犠牲を理解し、《エルボロム》が去った後穴の底で《ゴルファンタジスタ》を治療すべく完全な融合を申し出る。
《ゴルファンタジスタ》と融合する最中、彼の偉大さと進化の素晴らしさを理解し、感謝の気持ちを伝えた瞬間巨大な尾によって体を突き破られる。
咄嗟に融合を解除した事で《ゴルファンタジスタ》こそ巻き込まなかったものの、彼の叫ぶ姿と自身の硬化する体を見て、頭の中を駆け巡った「果てない後悔」と「己の弱さへの悲しみ」を表情に出しながら彫像と化すという「哀しい」最期を迎えた。
DM24-RP1で登場したデーモン・コマンド/超化獣のサイクル。闇文明には存在しないが、他のカードと照らし合わせると《邪魂の王道 ジャシン帝》が該当すると思われる。