暴発 [編集]

S・トリガーが使用できるシールド回収の俗称。由来はDM-10《暴発秘宝ベンゾ》

概要 [編集]

DM-10
暴発秘宝ベンゾ C 闇文明 (4)
クリーチャー:パンドラボックス 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚選び、自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)
DM22-EX1以降
暴発秘宝ベンゾ C 闇文明 (4)
クリーチャー:パンドラボックス 2000
このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つブレイクする。

多くのシールド回収カードは「ただし、その「S・トリガー」は使えない。」と記述されており、それらは文字通りS・トリガーが使えないため、暴発とは呼ばれない。

それ以外のS・トリガーを発動できるシールド回収《暴発秘宝ベンゾ》から取って暴発と呼んでいたが、初心者の理解を妨げると判断したのか、はたまたテキスト簡略化のためか、DM22-EX1での《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》のツインパクト化に合わせて自己ブレイク能力にエラッタされた。
その後もこのタイプの能力はDM23-EX2《獅子頂龍 ライオネル》DM24-EX1《マーシャル・クイーン》など、再録に伴って自己ブレイクエラッタされるようになった。
なお元々「ただし、その「S・トリガー」は使えない。」と書かれてある、暴発できないシールド回収能力に関しては変更されていない。

環境において [編集]

登場当初は自分のシールドを減らしてしまうことが重大なデメリットと見なされネタ能力扱いだったが、S・トリガー獣と一緒にビートダウンに採用することで手札補充コスト踏み倒しを兼ねることが徐々に知られるようになり、評価が向上した。

DM-29《奇跡の精霊ミルザム》《星龍の記憶》が登場。それぞれ【暴発ミルザム】【星龍ベンゾ】といった地雷デッキを生んだ。

2009年8月28日に《マーシャル・クイーン》で手札に加えたシールドのS・トリガーを使用できるという裁定が出されると、にわかにそちらを使ったデッキが組まれるように。《星龍の記憶》とのコンボデッキ【星龍マーシャル】も2009年9月10日に裁定が変更されるまで活躍した。

2011年全国大会ビクトリーワン(オープンクラス)では、メタを読んだ【マーシャルビートダウン】が優勝を果たした。

DMX-18では《音感の精霊龍 エメラルーダ》が登場。シールド交換と暴発を兼ね、《ヘブンズ・ゲート》にも対応する強力な性能から【白単天門】で活躍した。
《ヘブンズ・ゲート》で2体同時に出せば好きなS・トリガーを踏み倒せることは特筆に値するだろう。暴発がコントロールにも組み込まれるようになった瞬間である。

革命編環境では《音感の精霊龍 エメラルーダ》【天門ループ】トップメタ入りを果たす。続く革命ファイナル環境でも大活躍し、《時の法皇 ミラダンテXII》《青寂の精霊龍 カーネル》と組み合わせての採用例もあった。

新章デュエル・マスターズでは【ブライゼシュート】が成立。おそらく暴発を使った最も有名なデッキの一つだろう。
《黒神龍ブライゼナーガ》DM-10から存在する初代暴発の1枚であり、《奇跡の精霊ミルザム》殿堂後の【天門ループ】などでも細々とは使われていたがここにきて面目躍如となった。

その後、《黒神龍ブライゼナーガ》は2019年3月1日に殿堂入り。ネタ扱いされていたカードが殿堂入りするまで躍進したと考えると感慨深い。殿堂入り後も十王篇【赤黒邪王門】王来篇【ナウ・オア・ネバーループ】で散発的に結果を残している。

その後、DMEX-12で登場した《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》により【旅路G3】が成立。G・ブレイカーで全てのシールドを焼き払った後、自分は暴発によって追加打点を形成するというデッキであり、地雷として度々環境で見られるようになる。
当デッキを使用するコミュニティ間の呼称に由来し、G・ブレイカーによる暴発を使用するデッキは【蛮族】と呼ばれるようになった。

同じ弾の《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》も、【ライベルモットループ】【星龍ライベルモット】を生み出し《マーシャル・クイーン》を環境に復権させた。

2021年、裁定変更により《星龍の記憶》が大きな弱体化を受け、【星龍ベンゾ】や【星龍アバレガン】が大打撃を受けてしまう。
後に《星龍の暴発》が登場するまで、S・トリガー化系の暴発デッキは冬の時代が続いた。

DM24-EX1【マーシャル・クイーン】が大幅に強化され、そちらが環境入りすると、暴発を行う光景が環境でもよく見られるようになった。シールド交換がメインのためシールドの総数は減らないこと、暴発要員自体がS・トリガーから展開されることでトリガーデッキの側面も持つ事なども強力であった。暴発の弱点とも言える「コンボ完成前に攻め込まれると出力が下がる」「暴発要員自体はS・トリガーからは使えない」が克服された形となる。

その他 [編集]

暴発に使われる主なカード [編集]

暴発を利用する主なデッキ [編集]

参考 [編集]