誘発型能力 [編集]特定の条件を満たすと誘発する能力。 「誘発条件(〜した時)、効果(〜する)」の書式で書かれる。
誘発型能力が誘発条件を満たすことを「誘発する」もしくは「トリガーする」、誘発型能力の効果を処理することを「解決する」という。 誘発型能力のルール(※2015年7月15日改定) [編集]1.誘発型能力は、他の誘発型能力や呪文の解決中には解決されない。 例)《獰猛なる大地》で《魔刻の斬将オルゼキア》を出し入れする場合、《獰猛なる大地》が墓地に置かれてから《オルゼキア》の誘発型能力でクリーチャーを破壊する。 2.誘発型能力は、全ての常在型能力の効果を適用した後に解決される。誘発条件のない常在型能力は全ての誘発型能力に優先する。 例)《怒髪の豪腕》がバトルゾーンに存在する時に《希望の親衛隊ファンク》を召喚すると、まず《希望の親衛隊ファンク》の常在型能力の効果が処理され、《怒髪の豪腕》は破壊される。 3.誘発型能力が同時に誘発した場合、いったん待機状態になり一つずつ解決する。 例)《ヘブンズ・ゲート》で《奇跡の精霊ミルザム》と《音感の精霊龍 エメラルーダ》を出す場合、《ヘブンズ・ゲート》が墓地に置かれてから、ウルトラシールド・プラスとシールド交換(暴発)を好きな順番で解決する。 4. 原則として、ある一つの効果で複数のイベントが発生した場合、発生したイベントそれぞれに関して誘発型能力が誘発する(総合ルール 603.2b)。 例)自分の《スナイプ・アルフェラス》1体と《封魔フォルカロル》2体(A・B)がある状況で、相手が《鬼奥義 ザコダケ・イッソー》を唱えた場合、自分の《封魔フォルカロル》Aの破壊と自分の《封魔フォルカロル》Bの破壊の2つのイベントが発生する。その結果、自分の《スナイプ・アルフェラス》の「自分のグランド・デビルが破壊された時」は2回誘発し、「自分の手札を1枚捨てる」を2回解決する必要がある。
例外として、そのアクションにより、誘発型能力を持つエレメント自身も破壊や離れたりする場合は、自身以外が破壊や離れた事実を見ることができない(総合ルール 603.5c)。 例)自分の《スナイプ・アルフェラス》1体と《封魔フォルカロル》2体(A・B)がある状況で、相手が《ゼンメツー・スクラッパー》を唱えた場合、自分の《スナイプ・アルフェラス》の破壊、《封魔フォルカロル》Aの破壊、自分の《封魔フォルカロル》Bの破壊の3つのイベントが発生する。ただし、《スナイプ・アルフェラス》は同時に破壊されるため、総合ルール 603.5cに従い、《封魔フォルカロル》A・Bの破壊を見ることができない。その結果、自分の《スナイプ・アルフェラス》の「自分のグランド・デビルが破壊された時」は1回のみ誘発し、「自分の手札を1枚捨てる」は1回のみ解決する。 5.自分と相手の誘発型能力が同時に発生した場合、ターンを進行しているプレイヤー(>ターン・プレイヤー)が自身の誘発型能力を好きな順番で解決し、すべて解決し終えた後でもう一方のプレイヤーが自身の誘発型能力を解決する。 例)互いの《飛行男》がバトルで相打ちになった場合、ターン・プレイヤーの《飛行男》のpigを先に解決する。 また、自分と相手の誘発型能力が同時に誘発した場合、自分のターンか相手のターンかで結果が異なることがある。 例)《威牙忍ヤミノザンジ》を召喚して、相手の《怒髪の豪腕》(パワー1000)を破壊しようとしたとする(どちらも誘発型能力)。それが自分のターンなら《ヤミノザンジ》の「パワー−2000」の能力から解決されるので《怒髪の豪腕》は破壊される。しかし、相手のターンだと《怒髪の豪腕》の誘発型能力から解決されるので破壊できない。 6.誘発型能力解決中に別の誘発型能力が誘発した場合、同じタイミングで誘発した誘発型能力として扱われる(4.と関連)。加えて、非ターン・プレイヤーの誘発型能力解決中にターン・プレイヤーの誘発型能力が誘発した場合、如何なる場合でも必ずターン・プレイヤーの誘発型能力が優先的に解決される。(非ターン・プレイヤーがもつ未解決の誘発型能力は、解決が保留される) 例)バトルゾーンに相手の《百発人形マグナム》がおり、また、自分の手札とマナゾーンに《若頭 鬼流院 刃》がいるとする。 この場合、まずターン・プレイヤーから解決するため、2体目の《若頭 鬼流院 刃》のcipを先に解決する。 例)バトルゾーンには自分の《真実の皇帝 アドレナリン・マックス》とその他クリーチャーが、相手の《聖霊龍王 バラディオス》が2体いるとする。《アドレナリン・マックス》はまだこのターン中タップされたことがないとし、ここでその他クリーチャーで相手の最後のシールドをブレイクしたとする。 このとき能力がトリガーするのは2体の《バラディオス》のみである。まず1体目の《バラディオス》の能力が解決されるが、その際《アドレナリン・マックス》の能力がトリガーする。《アドレナリン・マックス》の持ち主がターン・プレイヤーであるため、《アドレナリン・マックス》の誘発型能力を解決して全ドラゴンをアンタップする。その後2体目の《バラディオス》解決となるため、最終的に全軍がタップ状態になる。 7.同じ誘発型能力が並列している場合、S・トリガー、S・バック、サバキZ、G・ストライクの解決が何よりも優先される。呪文解決中でなければ、誘発型能力解決中であってもS・トリガー等の解決が割り込んで優先される。同じS・トリガー等であれば、こちらもターン・プレイヤーに優先権が存在する。逆に非ターン・プレイヤーのS・トリガー等と、ターン・プレイヤーのそれ以外の誘発型能力が並列した場合は、見かけ上非ターン・プレイヤーが優先される格好になる。 例)《音感の精霊龍 エメラルーダ》の能力でシールドを手札に加えた時、そのシールドから《サイバー・ブレイン》がトリガーした。この場合、S・トリガーを優先するのでまず《サイバー・ブレイン》でカードを3枚まで引き、それを墓地に置いた後、《エメラルーダ》の能力で手札のカードをシールド化する。シールド化した後にドローすることはできない。 条件付き誘発型能力 [編集]「Aした時、Bなら、Cする(してもよい)。」の形式で書かれた誘発型能力を「条件付き誘発型能力」と呼ぶ。
ルール [編集]1. 条件を満たしていなくても誘発する。 2. 効果解決時に条件をチェックし、条件が満たされていれば効果を解決する。誘発した時に条件を満たしているかどうかは参照しない。
3. 条件の後に「その後」で区切られた効果がある場合、条件を満たしていなければ「その後」以降の効果も解決しない。
条件付き誘発型能力ではない例 [編集]
上記の例にある「自身のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストの大きい」は誘発条件の一部であり、効果解決の条件ではない。
この「このクリーチャーが自分の墓地にあれば」は解決条件ではなく、誘発条件に含まれる一節である。 その他の能力との関連 [編集]
誘発型能力であるものの例 [編集]誘発型能力ではないものの例 [編集]名称について [編集]以前は「トリガー能力」の名が公式サイトをはじめとして使われていたが、デュエル・マスターズ総合ゲームルール制定に伴い「誘発型能力」が正式名称となった。
その他 [編集]
参考 [編集]公式Q&A
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[1] 実質継続的効果と同義 [2] 何らかの能力によって生成される効果が後から発揮されること [3] デュエマでは、持ち主を問わない能力の場合は持ち主に関する修飾語をつけないのが通常であるため、かっこ書きも省かれる |