差別化 [編集]

コスト・性能がある程度類似している2つのカードを比較した時に、それぞれの差異、特に他より優れた点を挙げること。

ほとんどの場合、差別化を考えるカードがデッキビルディング上で相互互換になることはまず無い。
基本的にはそれぞれのデッキにおいて「現実的な範囲において、片方が優位、もう片方が劣勢」または「それぞれカードで、現実的に強く使える状況と弱い状況がある」の関係である。
メタゲームに左右されるものの「その2つはどちらでも良い」とならず使用率に確実に隔たりが出る。

その要因となるのが「差別化」を考えた結果といえる。

差別化例:《光神龍スペル・デル・フィン》《偽Re:の王 ナンバーナイン》 [編集]

ともにコスト9、相手が呪文を唱えられなくするドラゴンである。

《ナンバーナイン》については、ツインパクトで呪文サポートも受けられる《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》と、そのツインパクト化前の《偽りの王 ナンバーナイン》で、《偽Re:》と比較して種族にアンノウンを持つメリットがあるが、単純にドラゴン・クリーチャーとして最もクセの少ない《偽Re:》をチョイスしてある。

《光神龍スペル・デル・フィン》側の長所 [編集]

《偽Re:の王 ナンバーナイン》側の長所 [編集]

差別化例:《フェアリー・Re:ライフ》《フェアリー・ライフ》 [編集]

ともにコスト2、山札の上から1枚マナブーストする呪文である。

しかし、上の《デル・フィン》と《ナンバーナイン》とは異なり、初動としてデッキに合計5枚以上入れるということが多いことには注意。
とはいえ、どちらをより多く採用するか(例えば4枚、2枚の振り分け採用でどちらを4枚にするか)には差別化の考えは重要である。

《フェアリー・Re:ライフ》側の長所 [編集]

《フェアリー・ライフ》側の長所 [編集]

差別化例:《終末の時計 ザ・クロック》《終止の時計 ザ・ミュート》 [編集]

ともにコスト3、相手のシールドブレイクで事実上のターンスキップを狙えるS・トリガー獣である。

《終末の時計 ザ・クロック》側の長所 [編集]

《終止の時計 ザ・ミュート》側の長所 [編集]

差別化例:あるクリーチャーとそのツインパクト化 [編集]

元のクリーチャーについて、差別化に使われる要素 [編集]

ツインパクト化されたカードについて、差別化に使われる要素 [編集]

その他 [編集]

  • 比較しているカードをそれぞれA、Bとして、AがBの活躍するための要素をすべて持っている場合、「AはBの上位互換」「BはAの下位互換」と言う。
    • 仮に差別化点があるとしても、それが「他のカードと組み合わせた場合」「相手によるメタがあった場合」にしか機能しないものであれば、その時点で上位互換下位互換と呼ぶことが多い。
      例えば、前述の『あるクリーチャーとそのツインパクト化』については、元のカードの差別化点が他のカードが絡んだ場合にしか発揮されないため、一般的にツインパクト化の方が上位互換とされる。
  • 「他のカードと組み合わせた場合」「相手によるメタがあった場合」の差別化点も存在しない場合、「完全上位互換」「完全下位互換」の関係が成り立つとされる。
    ただし、本当に差別化点が全くないカードは、存在しないか、あったとしてもカードプールの拡充によっていくらでも覆されうる。詳しくは完全上位互換の項目を参照。
  • デッキの組み方によっては特定の能力の有用性が小さくなるか、あるいは逆転することもあるため、具体的な差別化点を挙げて比較することはデッキビルディングの大事な要素と言える。
  • 差別化点にも大小あり(この大小は先述のとおりデッキへの影響度でも変化する)、基本的には差別化点が小さい・少ないカードよりは、大きい・多いカードを投入した方が強いデッキになる。上位互換下位互換が存在するカードであればなおさら。
    一方で決定打となる差別化点が存在しない場合、そのカードの投入によって後続のカードの差別化度合いも決まりうるため、どちらを投入するかの判断に悩まされることになる。それもデッキビルディングの醍醐味の一つではあるが。
    必ずしも差別化を図らず、墳墓避けとして同類のカードを複数種デッキに採用するやり方もある。

参考 [編集]

タグ: 用語集


[1] 例えば《半魔の夜将ホルス》《ザ・美食秘宝サイキック・イーター》pig能力の違いによって互いに差別化ができるが、オリジナルの場合、サイキック・クリーチャーが存在しないため、《サイキック・イーター》側はpigが機能せず、単体での差別化点を失ってしまう