──愛への憧れがイデア・フェニックスの不死の力と結びつき、愛のフェニックスが新たなユニバース・ゲートから誕生した。その名も《超愛銀河クエーサー・ラブエクスパンジョン》!!
「愛する」と「愛される」の違いこそあれど、《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》と同じく「愛のイデア」から生まれた《クエーサー》も、太陽の力を持ち、イデア・フェニックスに最も近い姿のフェニックスとして顕現した。
「愛することのイデア」は「愛する対象」や「愛し方」によって形を変え、同じ概念でも別々に存在できる。様々な愛の形を照らすことで、《クエーサー》はイデア・フェニックス以外では唯一の「フェニックスを生み出せるフェニックス」となった。
《クエーサー》は自身が「愛することのイデア」であることは理解していたが、「なぜ愛には複数の形があるのか」、「なぜ愛は無限に広がるのか」は理解できず、その答えとなる様々な愛の形を求めていた。
超獣の「想いや願いの象徴」は「ゼニス」となって直接顕現するため、超獣ではない、すなわち「超獣世界の外の世界」にいるものの「想いや願いの象徴」が「イデア」になると《クエーサー》は考えた。
「フォージ計画」によって超獣世界と外の世界の境界が曖昧になっていたこともあり、《クエーサー》は超獣世界を飛び出したのだった。
《クエーサー》が最初に訪れたのは本能寺 カレンの元。
愛のためには裏切りすらもいとわないヒロイン、カレンと出会った《クエーサー》は、裏切のフェニックス、《愛銀河プルート・タイドロック》を生み出した。
続いて訪れたのはうららか ももがいる別の超獣世界。
愛のためにその身をささげる覚悟を持ったヒロイン、ももに出会った《クエーサー》は、献身のフェニックス、《愛銀河ジュピター・カリストエフェクト》を生み出した。
続いて訪れたのはニイカの元。
配信で人気者となり、またファンを大事にする姿から、《クエーサー》はなんらかの愛のイデアがあると考えたが、そこに彼女の本質がなかったためか、イデアを発見することができなかった。
《クエーサー》は一旦ニイカの元を去り、次の世界に旅立つことにした。
続いて訪れたのは滝川 るるの元。
愛のために光り輝き続けるヒロイン、るると出会った《クエーサー》は、閃光のフェニックス、《愛銀河ヴィーナス・コズミックノヴァ》を生み出した。
続いて訪れたのは黄昏 ミミの元。
愛のために戦いに挑み続けるヒロイン、ミミと出会った《クエーサー》は、挑戦のフェニックス、《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を生み出した。
一面的ではない愛の多面性を司る《タイドロック》、献身によって自分自身も愛され大きな存在になりうる《カリストエフェクト》、愛から新たな愛が生まれる「閃光の愛」を司る《コズミックノヴァ》、挑戦によって強引に新たな愛を生み出す《スターフォージ》。
生み出された4体のフェニックスも、《クエーサー》と同じくフェニックスを生み出せる可能性を持っていた。
それによって《クエーサー》は、「愛すること」そのものが新たな愛を生み出し、愛が永久に広がり続けることを悟った。
「愛することのイデア」を再発見した《クエーサー》は、「まだ生まれていない愛のイデア」に思い至り、再びニイカの元へ向かう。
「まだどんな形になるかはわからないが、愛が無限に広がり、何かを大切にする心がある限り、そこに愛が生まれるはず」。ニイカの現状を《クエーサー》は「運命の愛のイデア」と「仮定」、「愛の特異点」のフェニックス、《愛銀河マーズ・シンギュラリティ》を生み出した。
「これから生まれるであろう運命の愛」を見届けるため、《クエーサー》はニイカの元にとどまる事にした。
《シンギュラリティ》の「真の愛の形」を見届けた時、《クエーサー》は「あらゆる物事を愛のイデアにできる」、すなわち「あらゆるイデアをフェニックスにできる」存在となり、第二の、そして観測できるイデア・フェニックスとなる可能性がある。
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