【黒緑速攻】 [編集]豊富な1マナクリーチャーと優秀な進化クリーチャーが使えるのが特徴。 神化編環境からドラゴン・サーガ環境まで一定の活躍をしていたデッキタイプ。 水/闇型の【墓地進化速攻】は【青黒メルゲ墓地進化速攻】を参照のこと。
軽量の墓地肥やしから軽量墓地進化クリーチャーである《死神術士デスマーチ》や軽量マナ進化クリーチャー《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》を出していく。 《ダンディ・ナスオ》、《孤独の影ロンリー・ウォーカー》、《ねじれる者ボーン・スライム》といった各種墓地肥やしから墓地進化クリーチャーに繋ぐ。 候補カード [編集]1マナ [編集]
2マナ [編集]
3マナ [編集]
進化クリーチャー [編集]
その他 [編集]このデッキの戦い方 [編集]革命編まで [編集]1ターン目からクリーチャーを展開し続け、相手を追い詰めていく。闇と自然で12枚以上の1マナウィニーが採用できるため、初手で引けないことは滅多にないだろう。 《ねじれる者ボーン・スライム》らや《闇戦士ザビ・クロー》などの闇のクリーチャーが墓地に落ちたら、《死神術士デスマーチ》などの種として再利用する。 試合序盤から猛攻を掛けることが可能で、
各種速攻よりも実質的にパワーが高く(《死神術士デスマーチ》は5000と考えて)、主力の《死神術士デスマーチ》がブロッカーであるため、速攻相手には有利である。 ウィニーが除去されても墓地進化の進化元になるため形勢が悪化しづらく、【青単速攻】や【赤単速攻】と比して安定性が劣るわけでもない。《鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー》のハンデス能力により、速攻デッキの中ではニンジャ・ストライクにもかなりの耐性がある。 ミラーマッチで後攻を取った場合は相手に《停滞の影タイム・トリッパー》を立てられた時点でカウンターができなくなるため、相手の手札に《停滞の影タイム・トリッパー》を加えさせないためになるべく溜めるプレイングをすること。また、先攻の相手の殴り返しに強く出られるように同じコストでもパワーができるだけ高いクリーチャーを優先して並べよう。 革命ファイナル以降 [編集]《ベイB ジャック》が登場してからは《ベイB ジャック》の効果によって1コストクリーチャーを1ターンの内に一気に並べる戦術が取れるようになり、このデッキは前のめりのビートダウンから高速1ショットに姿を変えた。これによって途中で相手に手札を与えるリスクが少なくなった。相手の手札を増やして相手にターンを返すリスクを避けることから、《ベイB ジャック》軸では《無頼封魔アニマベルギス》、《ジオ・ナスオ》、《死神術士デスマーチ》は採用されないことが多い。 やや盲点だが《桜風妖精ステップル》も有用である。《ベイB ジャック》が前提となり多少の運も絡むが、マナゾーンに闇単色ののカードが落ちればマナゾーンに余った闇のマナ1枚と《ステップル》自身によって、自然の1コストウィニーにも闇の1コストウィニーにもアクセスできる。 バトルゾーンのウィニーをマナリソース化できることから、革命ファイナル当時は《百発人形マグナム》や《獣軍隊 ヤドック》のように4コストと重めのクリーチャーが採用されることもあった。 このデッキの弱点 [編集]速攻対策の定番、S・トリガーにかなり弱い。 《ノーブル・エンフォーサー》や《ローズ・キャッスル》にも注意。【赤緑速攻】に比べ、こちらは全体的に基礎パワーが低めであり、最軽量の墓地進化クリーチャーである《死神術士デスマーチ》や、各種ウィニーの動きが完全に止まったり、蹴落とされてしまう。《雪要塞 ダルマンディ》などでしっかりと対策を取りたい。 《ベイB ジャック》軸では《メガ・マグマ・ドラゴン》が弱点として大きく、《メガ・マグマ・ドラゴン》が相手のデッキに入っていると覚った場合は、敢えてクリーチャーを出し惜しむ戦術を取ることも一考の余地がある。 またブロッカー破壊が少なく、赤単などに比べると序盤からブロッカーで制圧するデッキに対して弱い。これは色的に仕方ない面もあるので、環境を読みつつ《死神竜凰ドルゲドス》、《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》等で対応していきたい。 とはいえ、これらの弱点をカバーするためにメタカードを採用すると、本来の速攻としてのスピードが失われ本末転倒になる恐れがあるため、むしろやられたら負けと思い切ることも大事。 その他 [編集]
このデッキの歴史 [編集]《ねじれる者ボーン・スライム》や《スナイプ・モスキート》といったウィニーには恵まれていたため、速攻デッキの1タイプとして基本セット期から存在していた。 神化編で《死神術士デスマーチ》や《鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー》が登場するとそれらを組み込んだ墓地進化速攻が成立。【サイバー青単】とともにメタゲーム上で活躍した。 このデッキ以前の速攻デッキよりも数段早いスピードで展開出来ることや、ハンデス、ブロックされない(条件付き)、ブロッカーなどの要素が含まれており、神化編環境、覚醒編環境のトップメタとして猛威を振った。 DMR-01の発売と前後して、《ダンディ・ナスオ》の殿堂入りによってやや弱体化したが、調整版の《ジオ・ナスオ》、新たなアタッカー《闇戦士ザビ・クロー》などを獲得。全盛期よりややスピードは落ちたが、その速さは相変わらず健在。永らく地雷として猛威を振るい続けていた。 【ギフトミランダ】の全盛期においては、マナがほとんど伸びないことから《勝利のリュウセイ・カイザー》による疑似ランデスが効かないという利点が際立った。 エピソード2環境は中速が多めなので《停滞の影タイム・トリッパー》で1ターン稼いでそのまま勝てるケースが少なくなく、そちらの需要が多かった。 エピソード3環境では《デュエマの鬼!キクチ師範代》や《禁術のカルマ カレイコ》を採用した型が流行。山札利用系統のデッキはこれらに激しくロックされる憂き目に遭った。【ヒラメキドレーン】のコンボ成立の速度に追いつくことも運と状況次第でできるこのデッキはこのシリーズの環境において大健闘を果たした。 ドラゴン・サーガ終期の環境では《緊縛の影バインド・シャドウ》で【黒単ヘルボロフ】への対策がされるケースが多かった。 革命編環境で【レッドゾーン】が登場するとよりカードパワーの高いあちらにシェアを奪われ、S・トリガー獣の充実化からメタゲームからは脱落。だが当時は速攻中心の環境であったため侵略持ちを搭載しないタイプのカードパワーが低いデッキとこのデッキがかち合う機会はまだ少なくなく、そうしたデッキにはまだ速度で張り合うことができた。生き残りを懸けて《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》から《S級原始 サンマッド》に侵略する型も開発された。 しかし革命ファイナル環境では侵略や革命チェンジの勢いが全盛を迎え、カードパワーと速度を両立した構築が一般化。そうしたデッキとの対面では革命チェンジ元が務まるS・トリガー獣1体が出ただけで返しに侵略や革命チェンジでシールドも盤面も荒らされるようになり、カードパワーの差が如実に表れるようになった。 一応《ベイB ジャック》や《桜風妖精ステップル》などの強化パーツが存在しており、《ベイB ジャック》がプレミアム殿堂に指定されて以降も《桜風妖精ステップル》が残っている。だが、《ベイB ジャック》と《桜風妖精ステップル》が使えるデッキであればより展開力の高い緑単系統のデッキを組めばよいという事態になりかねなかった。 さらに新章デュエル・マスターズ環境になると優秀なスーパー・S・トリガーが増え、【青緑コントロール】などニンジャ・ストライク持ちを始めとした受け札を延々と投げつけるデッキタイプも登場。エピソード2環境で【ミラクルとミステリーの扉】に手を焼いていた時のようにカウンター札のカードパワーに押されるようになった。《ヤッタレマン》を見ればわかるようにウィニーのパワーラインも2コスト能力付きノーデメリットで2000というのがざらで、同じウィニー系統とぶつかっても殴り返しに弱いという面が目立つようになった。 双極篇環境になると【“轟轟轟”ブランド】のように2ターンキルが可能なデッキまでも登場し、この時期になると速攻の基準が2ターンキルから3ターンキルになっていた。デッキをほぼ打点としての役割しかないウィニーのみで固め、2ターン目から積極的にシールドをブレイクして、それでようやく安定して4ターンキルを達成できる程度のこのデッキは全く強力とは言えなくなった。《マタドール・マルクーゼ》というプレイヤーを攻撃可能な2コスト闇単色のコスト踏み倒しメタも登場しているが、これが出ても今更活躍はできず、デッキタイプとしては過去帳入りとなった。一応《“轟轟轟”ブランド》を出張させることで3ターンキルはより容易になるが、それは他のデッキでも同じことである。因みにこのデッキに《“轟轟轟”ブランド》を入れただけのものが【黒緑“轟轟轟”ブランド】と呼ばれており、如何に【黒緑速攻】が当時味方として《“轟轟轟”ブランド》の引き立て役にされていたかが分かる。 それでもDMEX-03で《ヘビー級ヘビー》、《キノコ将軍》といった強化パーツによってパワーラインの向上やブロッカー対策の充実化は進み、デッキパワーは着実に上がった。 ウィニーで固めたデッキである都合上個々のカードパワーは非常に低いため、長らく《ダンディ・ナスオ》以来デッキパーツの規制を経験していなかった。2018年3月1日に《ベイB ジャック》がプレミアム殿堂となり、これにより2枚目の規制パーツが誕生した格好となったが、これは弱体化と言うよりは《ベイB ジャック》により異常な状況となる以前の普通の速攻に戻ったということであろう。 超天篇環境に入ると、DMBD-10で、4コストでマッハファイターを持った自然のコマンド《虹速 ザ・ヴェルデ》と墓地進化の闇のコマンドの《不死 デッド55》の登場したことによって、侵略を取り入れた【黒緑速攻】に期待がかかった。しかし、デッキパワーで圧倒的な【青黒緑デッドダムド】が環境を支配して、このデッキが活躍できるどころの話ではなかった。 王来篇環境では、DMSD-17・DMSD-18期には久々となるチャンピオンシップ準優勝を果たした。そのレシピは、《滅亡の起源 零無》を採用したものであった。《虚像の大富豪 ラピス・ラズリ》で《手札の儀》を達成させ、達成時のGR召喚で自然の3コストのGRクリーチャーを呼び出し、そのまま増えた墓地を活かした《死神術士デスマーチ》の墓地進化とGRクリーチャーを使った《S級原始 サンマックス》への侵略を行うことで、3ターンキルを目指すというコンセプトである。 参考 [編集]タグ:
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