【サイバー青単(あおたん) [編集]

1. 種族サイバーを持つクリーチャーを主力にした【青単速攻】神化編環境エピソード2環境で活躍したデッキ。ページ前半部で解説。
2. DM25-EX1で成立した《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 -挑戦のヒロイン-》を主軸とするデッキ。【青単サイバー・メクレイド】とも。このページの下部にて解説する。

エンペラー・ティナ C 水文明 (1)
進化クリーチャー:サイバーロード/オリジン 4000
ブロッカー
進化−自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャーまたはオリジン1体の上に置く。
パラダイス・アロマ C 水文明 (3)
クリーチャー:サイバー・ウイルス 2000
G・ゼロ:バトルゾーンにサイバーロードがあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。

主力種族サイバーロードサイバー・ウイルス
神化編ではサイバー種族から進化する有能な軽量進化クリーチャーである《エンペラー・ティナ》《エンペラー・ヒミコ》《アストラル・ラッシュ》《エンペラー・マリベル》が登場しており進化速攻のしやすいこれら進化クリーチャーを主力として戦っていた。
また、エピソード2で登場した《エンペラー・ベーシックーン》《トロン》を搭載したタイプも存在した。

進化速攻のしやすいこれら進化クリーチャーを主力とする。
また、エピソード2で登場した《エンペラー・ベーシックーン》《トロン》を搭載したタイプも存在する。

サイバーロードの候補 [編集]

サイバー・ウイルスの候補 [編集]

サイバー・クラスターの候補 [編集]

進化の候補 [編集]

サイバー・ウイルス進化 [編集]

《アストラル・リーフ》元殿堂入りカード。爆発力目当てに投入される

サイバーロード進化 [編集]

サイバー進化 [編集]

水のクリーチャー進化 [編集]

ツインパクトの候補 [編集]

サイバー以外の種族 [編集]

その他 [編集]

基本的な戦法 [編集]

《海底鬼面城》をはじめとしたドローソース手札を確保しながら進化速攻を繰り返す。速攻の中ではやや遅く、中速に分類されることもあるが、手札補充が可能な分粘り強く戦うことができる。青単で組まれることから《ストリーミング・シェイパー》も使用可能。

進化元《マリン・フラワー》《トロン》《エメラル》《チェレンコ》《電磁封魔ロッキオ》《電磁王機ピッコリ・コイルンガー》《電磁封魔ルチアーノ》《パラダイス・アロマ》等を基本とする。

20枚以上投入できる2コスト以下のサイバーロードからアロマを出すことにより、殴り手の数で大きくリードすることができる。《エンペラー・ティナ》進化させ、たった1コストでの疑似スピードアタッカーにするなど、フレキシブルなビートダウンが可能。

と、これらの戦術が強力であったのはエピソード2環境までであり、【サイバー青単】のパワー、打点、展開力では革命編環境以降の真剣勝負ではほぼ通用しない。

その他 [編集]

【サイバー青単】の変遷 [編集]

極神編《エンペラー・マルコ》が登場すると、青単で組まれた【マルコビート】が組まれる。だが、青赤緑で組まれたタイプの方が安定性が高く、次第に取って代わられていった。

DM-30で軽量サイバーロード《チェレンコ》《海底鬼面城》が登場すると、【青単マルコ】におけるサイバーロードの比率が高くなっていく。この頃から《パラダイス・アロマ》が投入され始め、後の【サイバー青単】に近づく。それでも、3色以上使った【マルコビート】より速攻性では勝っていたものの、単色故のカードプールの少なさから、やはりメタゲームでの活躍はあちらに軍配が揚がっていた。

主な活躍の場は神化編である。
DM-32《電磁封魔ロッキオ》《電磁王機ピッコリ・コイルンガー》などの進化元《エンペラー・ティナ》《アストラル・ラッシュ》などの進化クリーチャーが登場したことで成立。

基本セットから闘魂編環境で名をはせた《アストラル・リーフ》を組みこんだ新たな青単として台頭を始める。《パラダイス・アロマ》G・ゼロ《海底鬼面城》でのドローを武器に神化編環境で頭角を現し、【黒緑速攻】と並ぶ速攻デッキとして活躍した。安定して4ターンキルが実現できる【速攻】は当時としては画期的であった。

DM-34では《エンペラー・マリベル》《電磁封魔ルチアーノ》が登場し、更に強化された。

神化編環境で暴れたこのデッキタイプだったが、2010年5月15日で主要なパーツであった《スパイラル・ゲート》《パラダイス・アロマ》殿堂入りとなり、弱体化する。

覚醒編では《アクア・ジェスタールーペ》を獲得し、そちらを使ったタイプも見られたが、エピソード1までの間このデッキタイプの強化はなされなかった。

エピソード2に入ると他の種族に混じってサイバーロードもプッシュされ、進化クリーチャー《エンペラー・ベーシックーン》進化元に便利な《トロン》が登場し、新たな型が生まれた。

ただし、《エンペラー・ベーシックーン》は全てのサイバーから進化できるわけではないため、サイバー・ウイルスからしか進化できない《アストラル・リーフ》との兼ね合いが課題となっている。

エピソード3以降公式によるプッシュらしいプッシュも無くなり、ドラゴン・サーガになると同じコストでパワーと打点の高い進化クリーチャーに恵まれた【リキッド・ピープル】の後塵を拝するようになった。

十王篇ではメインエンジンの《海底鬼面城》殿堂入りで失った。

サイバーサイバー・ウイルスはこれからの展開には脅威にならないと判断されたのか、双極篇終期に《アストラル・リーフ》が、王来MAX終期に《パラダイス・アロマ》殿堂解除された。

王道篇にてコスト踏み倒しメタ《カクラリコ》を獲得。
王道Wでは《~鉄装の氷騎士~》を獲得。
そして、番外編となるDM25-EX1にて多くの新規・転生カードを獲得したことにより、メクレイドを軸とした【青単サイバー・メクレイド】が成立。
今後のサイバー【青単サイバー・メクレイド】が引っ張っていくことになるだろう。

【青単サイバー・メクレイド】 [編集] [編集]

DM25-EX1にて多数の新規カードを獲得したことで成立した【サイバー青単】の派生デッキ。

黄昏ミミ&トワイライトMk.3 -挑戦のヒロイン- SPR 水文明 (5)
NEOクリーチャー:サイバー・コマンド 8000
NEO進化:水のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、これが進化クリーチャーなら、サイバー・メクレイド8する。そうでなければ、サイバー・メクレイド5する。
各ターンに一度、自分の他のサイバー・クリーチャーが出た時、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。

《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 -挑戦のヒロイン-》などのメクレイドを用いて展開し、最終的にはループを目指すデッキ。
ループ手段は大きく分けて《超電磁トワイライトΣ》型と《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》型が存在するが、ここでは主に《スターフォージ》型を取り扱う。
《トワイライトΣ》型は、【トワイライトΣ】を参照。

主要カード [編集]

フィニッシャー [編集]

《パクリオ》シールド送りピーピングハンデス。ブレイクしないこのデッキでは事実上の永久除外
《シュトラ》マナ回収&ランデス。基本は時間稼ぎ要員だが《パクリオ》と共にループに組み込んでリソースを刈り尽くすフィニッシャーとしても
《サイバー・N・ワールド》お互いに手札墓地リセット&5枚ドロー
【パクリオループ】の動きでライブラリアウトサイバーであるという点で優れる
《S級宇宙 アダムスキー》《スターフォージ》から侵略しライブラリアウトブロックされない非サイバー
《スターフォージ》のアタックキャンセルに使える他、ループできずとも《スターフォージ》《ミミ&トワイライトMk.3》からライブラリアウトを狙える
《冥土人形ウォカンナ・ピエール》《スターフォージ》のループに組み込んでライブラリアウト
素出しでエレメント除去として使える点とS・トリガー獣である点で優れる。非サイバー

候補カード(サイバー) [編集]

候補カード(非サイバー/非エレメント) [編集]

回し方 [編集]

序盤は《アストラルの海幻》《アストラル・ハート》などの軽量ドローソース手札をかき集める。
狙えるならば2ターン目に出したエレメントを種に《マクスハト》を用いて早期展開を狙う。

中盤からは必要に応じて、《パクリオ》《シュトラ》《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》などでコントロールしてリソース確保の時間を稼ぐ、メクレイドを連発してキーカードを探し出す、などによって必要なカードを手札に加えていく。

最終的に、各々の方法でループを行い、勝利する。

ループに入れなくとも《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》《パクリオ》を始めとするコントロール手段が強力なため、ひたすら地上戦を行い打点を溜めてからワンショットするプラン、《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》ジャストダイバーT・ブレイカーメテオバーンによる2バウンスを活かして雑にビートダウンするプラン、《アダムスキー》型なら《スターフォージ》と《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 -挑戦のヒロイン-》の上に《S級宇宙 アダムスキー》S級侵略[宇宙]させ《スターフォージ》のジャストダイバー引き継ぎしたサイバー・コマンド軍団で2~3ターンかけてライブラリアウトさせるプラン等フィニッシュ手段は多岐に渡る。

ループ内容 [編集]

  • コスト5以下のサイバー・クリーチャーのcipを無限に使うループ
    +  ...

フィニッシュループ

  • 《パクリオ》効果をループ
    +  ...
  • ②.パクリオを出す
    +  ...
  • ③.山札の上に《サイバー・N・ワールド》を仕込む
    +  ...
  • ⑤コンポパーツを手札に回収
    +  ...
  • こうすると⑤の終了時には相手の山札が5枚削れた事を除き最初の状態に戻っているので、①〜⑤を繰り返して相手をライブラリアウトさせる。
    • 一見複雑に見えるが、④を除いて上記の「コスト5以下のサイバー・クリーチャーのcipを無限に使うループ」の抜粋を組み合わせただけなので割と単純。ただし処理が連続する事や《サイバー・N・ワールド》cipの処理のタイミング等失敗する可能性はあるので練習などで手順を把握しておこう。
  • コスト5以下ののクリーチャー[1]cipを無限に使うループ
    +  ...

長所 [編集]

デッキ内のほぼすべてのカードがメクレイド札か手札補充で占められており、要求パーツの多さの割に事故率が非常に低い。
また、多数のメクレイド札によりある程度からなら見切り発射も理論上不可能ではない。

コスト3でありながらcipメクレイドが行える《マクスハト》の存在により、序盤から運次第で爆発的な展開が可能。
ここから即座にループへ突入するのはさすがに困難ではあるものの、《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 -挑戦のヒロイン-》の存在により展開したNEOクリーチャーをそのまま手札に戻してリソースとして再利用しつつ除去から守り、次のターンでのループ突入を狙いやすくすることが出来る。

単色ながら、強力なハンデス札である《パクリオ》を連発しやすく、ある程度のコントロールプランも可能。

フィニッシャーである《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》メテオバーンにより、ループに突入する直前に除去が行える。そのため2体までならコスト踏み倒しメタも突破できる。

短所 [編集]

リソース確保に振り切っており、除去札が乏しい。
必須カードの中では《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 -挑戦のヒロイン-》の2枚程度しか除去を持たないので、《クイーン&かぼちゃうちゃう》のような着地置換効果持ち等でこの2体が出せない状態になってしまうと詰みかねない。
また、出せたとしても前者はアタックトリガーなので速攻メタに無力であり、後者は他のサイバーを出す必要があるため《とこしえの超人》《一音の妖精》に刺さりづらいなど抜けがある。
また、両者ともに対象を選ぶ必要がある為《異端流し オニカマス》のようなアンタッチャブルにも手を焼く。

墓地回収墓地リセットの手段が少なく、《サイバー・N・ワールド》を採用していない場合キーカードをハンデスされると致命的。

構築次第で《トワイライトMk.2 Type オロチ》《ルード・ザーナ》なども採用できるとはいえ、一般的な型の場合、防御札はチャンプブロック前提の《アイドル・ハート》かコスト6以上の相手に有効となりにくい《裏斬隠 テンサイ・ハート》のみと防御力にやや難がある。

環境において [編集]

DM25-EX1発売日に早速53人参加のオリジナルのチャンピオンシップを優勝。
《シュトラ》《運命の決闘》で雑にワンショット失敗時の保険を掛けたり、受けの厚いデッキに対しては《S級宇宙 アダムスキー》で詰めるレシピであった。
その後のDM25-EX1直後の3日間が対象に入った2025年7月3週の集計では9件入賞。
そのうち5件がマーキュリー昇カオスマントラループ型、型不明が4件。
また、判明している5件中4件が《アダムスキー》型、残りの1件は【パクリオループ】型であった。

7月4週のオリジナルの集計ではCS上位入賞率6.4%で4位に躍り出たが、1位で33.3%の【白黒赤ファイアー・バード】には5倍以上入賞率で差を付けられている。
7月5週から8月初週末までの集計では、CS上位入賞率11.1%で2位まで食い込み、1位で29.9%の【白黒赤ファイアー・バード】との差は3倍を切っている大善戦。

8月上旬には5枚目以降の《昇カオスマントラ》として《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》を、9枚目の初動として《アストラル・リーフ》を各1枚積みした型が確認された(オリジナル、32人参加、優勝)。
《墓碑》を使う場合のループでは名目コストの関係とカードを能動的に墓地に落とす必要がある為、《スターフォージ》のメテオバーンを使うタイミングを作れる《アダムスキー》をフィニッシャーにしていた。

DM25-BD1DM25-BD2が発売した頃になると、従来型を想定した相手のごり押しに対応するため《トワイライトMk.2 Type オロチ》を採用した型が散見されるように。

超CSⅧ in 北海道」(オリジナル)では優勝と準優勝のワンツーフィニッシュ。両者共にマーキュリー昇カオスマントラのギミックを利用した【パクリオループ】型だった。

参考 [編集]


[1] 厳密に言うと「《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 -挑戦のヒロイン-》へ進化できるコスト5以下のクリーチャー」
[2] 9.までに必ず《ミミ&トワイライトMk.3》Aをバウンスしなければならないため、先にバウンス能力を誘発したのが《ミミ&トワイライトMk.3》 Bだった場合、Aを戻す前にAのバウンス能力を誘発させる必要がある。
[3] この時点では、先に出した方の《ミミ&トワイライトMk.3》のみしかバウンス能力が誘発しておらず、ここで能力を誘発できていないほうをバウンスしてしまうともう片方がバウンスできずループが破綻する。そのため、バウンスの処理前に、待機している《ミミ&トワイライトMk.3》A,Bのcipによるサイバーメクレイドを先に解決し、サイバー・クリーチャー1体以上出すという工程が必要になる。