シンパシー [編集]

コスト軽減する常在型能力。指定の条件のカードオブジェクトを数え、その数と同数(下限に抵触するならそこまで)下げる効果を生成する。
あくまで一行の能力がそれを行っている。よく見るのはダブル・シンパシー付与する《天風のゲイル・ヴェスパー》だが、何らかの事情でシンパシー能力を2つ以上持つとすれば、それぞれがコスト軽減するため、効力は2倍、3倍、……となる。

キーワード能力だが、現時点では「シンパシー」指定でさらにサポートを加える能力は登場していないため、この能力で括られていることにはメリットはない。逆に括られていないデメリットもない。

シンパシー持ちクリーチャーDM-13で初登場。呪文DM-21から登場。
この時点では、バトルゾーンにある特定の種族クリーチャーのみを参照していた(単位が「体」であるので、後に登場したクロスギアやタマシードで達成できてもコスト軽減に含めることができない)。

しかし、年月が経つにつれ参照先は多様化する傾向にある。
DM-39で、新たに種族でなくM・ソウルを参照するものが登場。ドラゴン・サーガでもいくつか増え、マナコスト文明を参照するものも登場した。さらに後年、単にクリーチャーを参照するものや、果てにはバトルゾーンを飛び出して墓地呪文シールドゾーン表向きのカードを参照するものも登場した。

注釈文がないとなぜそうなるのかが意味不明になってしまうものが結構多い。

TCG版では特に統一させようという意志はないように見受けられ、旧カードの再録、新カードのテキスト、どちらであっても単位は「体」と「枚[2]/つ」でどっちつかずである。

悪魔聖霊アウゼス SR 光/闇文明 (6)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド 6500
シンパシー:エンジェル・コマンドおよびデーモン・コマンド(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のエンジェル・コマンドまたはデーモン・コマンド1体につき1少なくなる。ただしコストは2より少なくならない)
自分のエンジェル・コマンドまたはデーモン・コマンドが攻撃する時、相手のタップされているクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー
ティラノ・リンク・ノヴァ VR 火文明 (14)
呪文
シンパシー:ティラノ・ドレイクとブレイブ・スピリット(この呪文を唱える時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のティラノ・ドレイクまたはブレイブ・スピリット1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない)
相手は、自分自身のシールドをすべて手札に加える。(相手はその「S・トリガー」を使うことができる)
共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス VR 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 7000
ブロッカー
シンパシー:光のコスト3以下のクリーチャー(このクリーチャーの召喚する時支払うコストは、バトルゾーンにある自分の光のコスト3以下のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の光のコスト3以下のクリーチャー1体につき、カードを1枚引いてもよい。
W・ブレイカー

能力の特徴 [編集]

状況次第ではコストを大きく減らすことができるのが魅力。
7コストのクリーチャーを4コストで召喚したり、10コストの呪文を6コストで唱えたりできる。

しかし、その分シンパシーを持つカードの元々のコストは若干重く設定されている場合が多い。

うまくデッキビルディングを工夫し、スムーズに使えるようにしたい。

  • コストの支払いのルールの都合上、多色カードのコスト軽減の最小はその文明の数である。
  • シンパシーという単語が使われていないが、コスト軽減条件がシンパシーに類するものも存在する。
    TCGでもデュエプレでも非統一だったが、デュエプレでは2025年11月25日アップデートで「シンパシー:条件」で説明できるものの多くはシンパシーに統一する変更がなされた。
  • DMRP-12から注釈文が微妙に変更されている。
  • Magic:The Gatheringの「親和」能力が元ネタ。あちらは0以下にはならないという制限がなく、不特定マナのみのカード(デュエマでいう無色)も持つことがあったため、0マナでプレイできることもあった。
    • MTGではバトルゾーンとマナゾーンの区別がなく、デュエマでいうところのマナチャージはバトルゾーンに相当する場所に土地を出すことになる。すなわち、マナチャージがそのままシンパシーの軽減加速の役割も果たすといったことが起こりうる。これはあまりにも凶悪だったため、シンパシーの軽減加速の役割も果たしつつマナチャージできる「アーティファクト土地」というカードタイプが軒並み禁止カードに指定された。
      • デュエマでは上記の反省を生かした結果かわからないが、マナゾーンの特定カードの枚数に応じてコスト軽減するカードは名目コストが特に高めに設定されている。

シンパシーを持つクリーチャー [編集]

審絆」クリーチャークリーチャー
《奇石 スタジェム》
《人工化学兵器 ナノクローン》
《煌銀河の弓 ラルクメシア》
《捕封の鎖 テラエイプ》
《三日月を謡うオラトリオ》
《黙示 ローラン-2》
《「正義星帝」 <ダンテ.Star>》
《聖沌大忍者 ハラギャティ》
《赤攻銀 マルハヴァン》コスト3以下のクリーチャー
《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》のコスト3以下のクリーチャー
《神聖斬鬼 アシッド・テクノ》無色クリーチャー
《魔神頂上 “密愛流”9th》のクリーチャー
《クイーン・オブ・ネイチャー》自然のクリーチャー
《アクア・ジャック》M・ソウルクリーチャー
《The ガッツリ漢》と名前にあるクリーチャー
《大魔王 ウラギリダムス》自分の墓地にあるクリーチャー
《魔導管理室 カリヤドネ》自分の墓地にある呪文
《オヴ・シディア†》自分のシールドゾーンにある表向きのカード
《頂上連結 サックーヴ・ヴァッサークァ7th》
《龍星装者 “B-我”ライザ》ビートジョッキー
《獣鬼クーガ》ヒューマノイド
《龍素記号iQ サイクロペディア》リキッド・ピープル
《剛撃戦攻ドルゲーザ》アースイーターorジャイアント
《無双恐皇ガラムタ》デスパペットorビーストフォーク
《霊樹海嶺ガウルザガンタ》ゲル・フィッシュorスノーフェアリー
《電磁旋竜アカシック・ファースト》サイバー・ウイルスorドラゴノイド
《悪魔聖霊アウゼス》エンジェル・コマンドorデーモン・コマンド
《血風聖霊ザーディア》エンジェル・コマンドorメルト・ウォリアー
《聖霊龍騎アサイラム》エンジェル・コマンドorアーマード・ドラゴン
《伝説の決闘者》ヒューマノイドorアウトレイジorジョーカーズ
《料理猫のプワソン》ドリームメイト
《「勝利」の頂 カイザー「刃鬼」》ハンター
《九番龍 ジゴクバンカー Par459》自分のマナゾーンにあるカード
《守護地龍 ザノウハウ》スノーフェアリー
《神化計画完遂》メカ

シンパシーを持つ呪文 [編集]

デュエル・マスターズ プレイスでの扱い [編集]

注釈文は画面タップにより補完され、テキストとしては一切書かれない都合により、「シンパシー:(条件)」だけで十分である必要がある。TCG版のように、似たテキストでも括弧内の記述のせいで効果に違いが生まれるということは発生が許されない。

シンパシー:(指定するカード)
このカードをプレイする時支払うコストは、自分の指定されたカード1枚につき1少なくなる。ただし、コストはそのカードが持つ文明の数より少なくならない。

どのゾーンを見るかについて [編集]

現在では、ゾーンについての指定は未定義となっている。

ただし、カードを見て法則性は確認できる。

  • 「自分の」が無い。(例:「シンパシー:エンジェル・コマンド、デーモン・コマンド」)
    • 説明文の「自分の」指定と、総合ルール403.1.、さらにデュエプレのカード指定は進化元などを反映しない仕様の複合により、「バトルゾーンにある、自分の指定されたエレメントの個数」を意味する。
      例えば《悪魔聖霊アウゼス》なら、自分側が出しているエンジェル・コマンドかデーモン・コマンドの種族を持つエレメントの数だけ軽減される。
  • 「自分の」が有る。(例:「シンパシー:自分の墓地にある闇のクリーチャー」)
    • 説明文の「自分の」とは重複するが、可読性を考えてわざと「自分の」と指定を入れていると考えられる。バトルゾーン以外を見る場合にこのタイプとなる。
    • 仮に「シンパシー:墓地にある闇のクリーチャー」だと、一見して相手の墓地が含まれるのか含まれないのかが混乱することがわかるだろう。

多色や無色のカードについて [編集]

TCG版の《捕封の鎖 テラエイプ》《神聖斬鬼 アシッド・テクノ》のように文明数と下限が一致していない問題は発生しない。

デュエプレに存在しているものならば、《剛撃戦攻ドルゲーザ》《悪魔聖霊アウゼス》など2色クリーチャーが1マナで召喚できるようにはならないし、逆に無色でシンパシーを持っている《神人類 ヨミ》《天風のゲイル・ヴェスパー》ダブル・シンパシーを与えられたゼニスなどならば条件さえ整えば0マナ相当のコスト踏み倒しで召喚できる。

  • 《ヨミ》の素のコストは8なので、デュエプレの盤面上限のためシンパシーのみで召喚する場合は最大6軽減しかできない。《戦慄のプレリュード》など一部の効果と重複させる必要がある。注意点として、《インガ・ルピア》といった計算の中に「ただし1より少なくならず」の不純物を含んでいる場合は最低1マナでストップしてしまう。

非クリーチャーに対応しているかについて [編集]

この点については「カード1枚につき」という指定のため《口寄の化身》などと同様に問題なく数に含めることができる。

ただし実際には種族を持つ非クリーチャーを使ってシンパシーできるようになったのは《紫電ボルメテウス・武者・ドラゴン》が初であり、事実上隠し仕様のような挙動であった。加えてそれと同じパックで登場した《天装 タイショウ・アームズ》により《血風聖霊ザーディア》など旧カードもその仕様の恩恵を得られるようにもなった。

その他 [編集]

  • 《夢幻大帝ネロ・ソムニス》の実装に際し、それ専用のためシンパシーのポップアップ文章に変更が加えられ、バトルゾーン以外でも数えることは許されるようになった。《ネロ・ソムニス》登場前は、そもそものシンパシーの注釈が「バトルゾーンにある自分の指定されたカード1枚につき」という指定で、墓地のカードを数えようとする《ネロ・ソムニス》は何の意味もない能力を持つことになるところであった。
  • DMPP-33実装のタイミングで、シンパシーを用いない「〇〇1枚につきコストを1少なくする」「〇〇の数だけコストを1少なくする」コスト軽減能力がシンパシーに変更された。一部のカードは「ただし2より少なくならない」などの軽減後のコストの下限のテキストも同時に削除されたため、そうしたカードは事実上の強化にもなっている。
    一方、同タイミングにおいてもすべてが変更されたわけではない。当ページ下部にまとめてあるが、相手のカードを参照する特異性からシンパシーへの変更が避けられたと推察できる《復讐のバイス・カイザーZ》《メガ・マグマ・ドラゴン》もあれば、《予言者ローラン》のように忘れられていただけの疑惑があるものまで様々。
  • 後述の表を見れば一目瞭然だが、デュエプレ特有にシンパシーを持つカードは数多い。実際にこのカードたちは、環境で全く活躍しなかったというものは一つもないと言っても過言ではない。多かれ少なかれガチデッキやファンデッキで活用された。開発側も認識しているようで、開発者インタビューではシンパシーについて「デュエプレといえば」と言及している。

デュエル・マスターズ プレイス固有のシンパシーを持つカード(ゲームオリジナルカードまたはTCG版から新たに獲得したもの) [編集]

クリーチャー《電磁旋竜アカシック・ファースト》ドラゴノイドorサイバー(新規ではなく条件緩和)
《戦攻竜騎ドルボラン》アースイーターorドラゴン
《サイバー・A・アイアンズ》サイバー
《サイバー・J・イレブン》クリーチャー
《蘇生士オニガエシ》自分のマナゾーンにあるクリーチャー
《災勇鬼ダイゴクウ》ドリームメイト
《神人類 ヨミ》オラクルorオラクリオン
《無法神類 G・イズモ》自分のマナゾーンにあるゴッド
《無限皇 ジャッキー》アウトレイジ
《バンブル》グレートメカオー
《サイバー・D・ゲーザ》サイバー
《アカシック・タレス》自分のマナゾーンにあるサイバー
《紫電ボルメテウス・武者・ドラゴン》サムライ
《月の輝き 夢幻》コスト3以下のクリーチャー
《魔光大帝ネロ・グリフィスIII世》自分の墓地の呪文
《深海の覇王 シャークウガ》ムートピア
《戦武帝 ジャッキー BEAT》自分のバトルゾーンorマナゾーンor墓地のクリーチャー(新規ではなく参照範囲拡大、かつ統合)
《カモン・フレンズ・ピッピー》ハンター
《あたりポンの助》《はずれポンの助》
進化クリーチャー《大宇宙ゼクウ》ジャイアント
《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》ガーディアンorグレートメカオーorアーク・セラフィム
《超神星マーキュリー・ギガブリザード》グレートメカオーorグランド・デビルorリキッド・ピープル
《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》ドラゴン
《超神星ネプチューン・シュトローム》グランド・デビルorデーモン・コマンドorエンジェル・コマンド
《超神星ビッグバン・アナスタシス》アーク・セラフィムorドリームメイトorドラゴン
《超神星プルート・デスブリンガー》デスパペットorグランド・デビルorティラノ・ドレイク
《悪魔神バロム・エンペラー》自分の墓地にあるデーモン・コマンド
《超神星ジュピター・キングエンパイア》ドリームメイトorアーク・セラフィムorワイルド・ベジーズ
《聖霊龍王 アガピトス》のクリーチャー
《夢幻大帝ネロ・ソムニス》自分の墓地にあるのクリーチャー
《時の革命 ミラダンテ》コマンド
《超神星ヴァルカン・アンチャンス》ジャイアントorミステリー・トーテムorスノーフェアリー
《超電星クリスタル・ドライランサー》リキッド・ピープル
《破獄の殲滅者ディアボロス Z》自分の墓地にあるカード
呪文《超次元ガイアール・ホール》非サイキックハンター
《蓄積された魔力の波濤》自分の墓地蓄積された魔力

(参考)TCG版でのテキストによるコスト軽減が、デュエプレではシンパシーに統合されたもの [編集]

TCG版で「体」の単位で数えるものが、デュエプレで「枚」と数えるようになった変更は無視してある。

+  一覧

(参考)シンパシーに統合できそうだが統合されていないもの(2025年11月25日メンテナンス時点) [編集]

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参考 [編集]


公式Q&A

Q.自分の墓地に《聖霊龍騎セイント・ボルシャック》が1枚ある状況で、自分の《聖霊龍騎セイント・ボルシャック》の召喚コストはいくつ少なくなりますか?
類似能力:シンパシー
A.コストは1少なくなります。墓地にあるクリーチャーが条件に合う種族を複数持っていても、減るコストは1のみです。
引用元

Q.自分の無色クリーチャーが1体もバトルゾーンにいない状況で、自分は《戦慄のプレリュード》を2枚唱えました。次に召喚する《神聖斬鬼 アシッド・テクノ》は0マナで召喚できますか?
類似例:《透明妖精リリン / 妖精のプレリュード》の呪文側
A.はい、支払うコストは0です。自分の無色クリーチャーが1体もいなければ「シンパシー」を適用しませんので、「ただしコストは0以下にはならない」効果も適用されません。
引用元(2021.10.22)


[1] 文明の支払いの際、《テラエイプ》の2色は無視され、闇単色だけが要求される。自分のクリーチャーをタップする数は軽減できないが、支払うマナは軽減できる裁定なので[闇(1)]にできる。
[2] 主にバトルゾーン外のクリーチャーではないカードの数え方。クリーチャー・カードは墓地にある状態でも「体」で数えがちである。
[3] TCG版はカウント対象を任意の枚数を山札に戻し、戻した枚数だけコスト軽減。デュエプレ版は、カウント対象を山札に戻す処理がcipに移行され、対象は選べなくなった。
[4] TCG版はカウント対象を任意の枚数を公開し、公開した枚数だけコスト軽減。デュエプレ版は、見せる処理が消えた。
[5] TCG版は自分のマナゾーンのクリーチャーのみ。デュエプレ版はバトルゾーン、マナゾーン、墓地の3ゾーンの自分のクリーチャーを数える上方修正もされている。