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単騎連射 マグナム P(R) 火文明 (3) |
クリーチャー:アウトレイジ 3000 |
自分のターン中に、相手のクリーチャーが出る時、そのクリーチャーはかわりに持ち主の墓地に置かれる。 |
※殿堂入り |
マグナムの名を持つコスト踏み倒しメタの一種であり、自分のターンに出ようとした相手のクリーチャーを置換効果で墓地送りする。
自分のターンに相手のクリーチャーをメタる意味は初見だとわかりにくいかもしれないが、要はS・トリガー獣やニンジャ・ストライクのメタである。役割はマグナムというより軽くなった《無双恐皇ガラムタ》、自身が殴る必要がない《式神シシマイ》のようなもの。
「クリーチャーが出る時」という極めて簡潔なテキストのおかげで、上記以外にも広範囲のカウンター手段に対して刺さる。コストも軽く手打ちやコスト踏み倒しで出しやすいため、ワンショットの詰めとして様々なデッキに採用された。
このクリーチャーの登場を最後にデュエマでは自分のターンに効果のあるコスト踏み倒しメタはしばらく登場しなかった(例外は後述)。
しかし、十王篇頃から《U・S・A・BRELLA》《とこしえの超人》《検問の守り 輝羅》といったお互いのターンに効果のあるカードとして復活。詰めの場面以外でも使えるためそれらの方が汎用性は高く、カウンター封じとして穴があることを差し引いても採用率は高くなっている。
その後カードプールがさらに充実してからは、まずお互いのターンに効果のあるコスト踏み倒しメタで種族サポートなどで何らかのシナジーがあるものを探し、なければこのクリーチャーを検討するというデッキビルディングが多くのデッキに当てはまるようになった。
高速化の影響で手打ちされることもほぼなくなり、《芸魔王将 カクメイジン》《漆黒の深淵 ジャシン帝》などの能力でシールドブレイクの直前に踏み倒されることが増えた。
前提として置換効果は連鎖しないため、マッドネスや《おやすみヒッポポさん》などの能力をさらに置換して墓地送りすることはできない。
しかし、このクリーチャーを出し、総攻撃を仕掛けている時点でリーサルは組めているはずなので、高打点のマッドネスが出てきたところでごく一部の例外を除き手遅れなケースがほとんど。
王道W時点で警戒する必要があるのは《斬隠蒼頭龍バイケン》のみだろう。S・トリガーで唱えた《エマージェンシー・タイフーン》などから踏み倒される可能性がある。
《バイケン》のバウンスは踏み倒しと一連の効果として扱われるため、同時に使用宣言したS・トリガー獣を召喚できるという裁定が出ている。参考
旧ルールでは2つ以上のシールドを同時にブレイクする際もシールドチェックおよびS・トリガーの使用を独立して行っていた。
相手の《単騎連射 マグナム》がおり、W・ブレイカーの攻撃で《終末の時計 ザ・クロック》と《デーモン・ハンド》を加えたとする。《デーモン・ハンド》→《ザ・クロック》の順番で加えた場合は《単騎連射 マグナム》を破壊して《ザ・クロック》を出せたが、《ザ・クロック》→《デーモン・ハンド》の順番で加えた場合は《ザ・クロック》が墓地送りされていた。
このルール変更により、【レッドゾーン】【ドギラゴン剣】などファッティと《単騎連射 マグナム》を組み合わせるデッキが弱体化した。
《音精 ラフルル》とは相性の良さに磨きがかかった。
効果によってカードの使用が禁止されている場合、使用宣言ができなくなった。参考
このクリーチャーの弱体化ではなく、《呪紋のカルマ インカ》などの強化である。
なお、《メガ・タイマン・ドラゴン》などの出せない効果にはこの変更は関係ない。
DMX-20期時点で《早撃人形マグナム》入り【レッドゾーン】は確認されており、そちらのスロットを奪う形でデビュー。併用するレシピも稀にだが存在した。
トップメタの【黒単ヘルボロフ】【イメンループ】の防御札はどちらも呪文に偏っていたため、当時は【天門ループ】およびミラーマッチ対策の意味合いが強かった。
《終末の時計 ザ・クロック》《閃光の守護者ホーリー》など【レッドゾーン】で採用率の高かったS・トリガー獣をメタれたためミラーマッチでは刺さりが良かったが、【天門ループ】は《生死の天秤》《転生スイッチ》などでこのクリーチャーを除去できたため油断できず、ブレイクの順番が噛み合えばループに入られる可能性も十分あった。
また、DMR-19以降は《禁断 ~封印されしX~》の登場によって4枚積み×10種類の構成が物理的に取れなくなったが、新環境で削る1枠はこれか《轟速 ザ・マッハ》のことが多かった。
年が明けて【超次元デッドゾーン】が流行すると、【レッドゾーン】では対策に《暴走龍 5000GT》を採用するようになった。S・トリガー獣やシノビはパワー5000以下が大半だったため、それらに加えてサイキック・クリーチャーにもメタを張れる《暴走龍 5000GT》の方が汎用性が高いと見なされた。
面白いエピソードとして、一部の【超次元デッドゾーン】は《光牙王機ゼロカゲ》を《暴走龍 5000GT》によるロック中でも使える防御札として採用していた。当時のこのクリーチャーの影の薄さが窺える。
総じて革命編環境の【レッドゾーン】はこのクリーチャーを上手く扱えたとは言い難く、むしろ【サンマッドモルト】などの中速ビートダウンで輝くカードだった。
【速攻】でこれを手打ちしているとリーサルが1ターン以上遅れたため、有効に使うためにはプレイングスキルが必要だったことも不人気の理由として挙げられる。
2016年2月28日殿堂レギュレーション改訂と同時開催された「全国大会2015」4位入賞の【赤タッチ青レッドゾーン】にも不採用で、かわりに《暴走龍 5000GT》が4枚積みされた。ちなみに準優勝の【超次元デッドゾーン】には《光牙王機ゼロカゲ》の姿があった。
【サンマッドモルト】の使用者も1人いたが、まさか【ヘブンズ・ゲート】と当たるとは読めず[2]、不採用のレシピでそちらと戦って敗れてしまった。テキストカバレージ
革命ファイナル〜新章デュエル・マスターズにかけては《音精 ラフルル》とのセット「単騎ラフルル」で活躍。【5色ドギラゴン剣】【赤青ブランド】【ワルスラ墓地ソース】などに採用された。
実際には盤面に2体を揃えるというよりは、相手や状況によって使い分けることが多かった。強力な相方と《Mの悪魔龍 リンネビーナス》などのコスト踏み倒し手段を得たことで非常にユーティリティーなフィニッシャーになり、ようやく真価を発揮できた。
2018年3月1日に殿堂入りした。同日《音精 ラフルル》も殿堂入りしている。
《音精 ラフルル》の登場以来「単騎ラフルル」を揃えることがあらゆるビートダウンの最終目標になり、その他のフィニッシャーにとっては日の目を見ない不遇な環境が続いていたため、納得の殿堂入りだろう。
コスト3のクリーチャーを踏み倒す手段は無数に存在するため、コスト5のかわりに革命チェンジを持つ《音精 ラフルル》と比べてどちらがアクセスしやすいというのも一概に言えることではない。
殿堂入り後も【赤青ドギラゴン剣】【青赤緑ミッツァイル】など、各1枚積みの「単騎ラフルル」を揃えてフィニッシャーとするデッキが散発的に結果を残した。【“B-我”ライザ】など【速攻】の自由枠に挿される場合もあった。
ただ、インフレが進むと安全な勝利手段は増加し、「単騎ラフルル」の独自性は年々霞んでいった。また、2020年1月1日には《音精 ラフルル》がプレミアム殿堂し、呪文ロックの難易度がやや上昇した。
十王篇からはお互いのターンに効果のあるコスト踏み倒しメタが登場し、リアニメイトS・トリガーなどの対策にはそれらでも事足りるようになった。コストに糸目を付けなければ《地封龍 ギャイア》でロックするという手もあった。
王来篇ではG・ストライクが登場。ここに来て呪文ロックと併用したとしてもトドメを刺しきれない可能性が生まれた。
自分だけリソースを吐き切った状態でターンを渡したらブレイクで増えた手札を活かして反撃されることは容易に想像がつくため、天敵と言える。
DMRP-18期には【我我我ブランド】が成立したが、3ターンキルの再現性を考えて採用を見送ることが多かった。そちらのデッキでの本格的な活躍は《烈火大聖 ソンクン》が登場して溜めるプランが強化されてからとなる。
DMEX-17期のオリジナルで【赤黒バクロ法師】が流行すると、ミラーマッチ対策として投入するケースが目立った。
【絶望神サガループ】が成立すると、そちらに刺さるカウンター封じとして【白青赤ライオネル.Star】を中心に流行した。
【絶望神サガループ】の消滅後は【青赤マジック】【黒単アビスロイヤル】に採用され、一部の【青黒COMPLEXコントロール】でも使われた。環境に激増したため、【白赤カウンター】は《革命の鉄拳》《アンヤク夜叉》で露骨に対策していた。
DM24-EX1期に成立した【白黒赤ファイアー・バード】【白赤緑ドリームメイト】では一瞬使われただけですぐに抜けた。
《アクア・ギャクテンポインター》の登場からエラッタまでの間、非ターン・プレイヤーのループをこのカードが捲れた時点でシャットアウトできるとして話題になった。
DM24-RP4期に成立した【青黒赤覇覇覇ジャオウガ】にも採用された。
2025年8月末辺りから【青黒緑ボウダン=ロウ】のフィニッシャーとしてもそれなりの結果を出した。
単騎連射 マグナム VR 火文明 (3) |
クリーチャー:アウトレイジ 3000 |
自分のターン中、相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、かわりに墓地に置かれる。(自分の《単騎連射 マグナム》のこの効果は、各ターン中1回のみ発動する) |
名前指定のターン1が追加された。この際、回数指定のある着地置換効果が適用状態であることの専用アイコンが追加された。程なくして、回数制限のない《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》と《龍世界 ドラゴ大王》にも着地置換効果つながりで同一のアイコンが出るように改善された。
登場時点で既にTCG版の革命編環境よりも遥かにシステムクリーチャーなどへの対策が進んでいたこともあって、登場以来相性の良いデッキにおいても採用がまばらである。何と言っても能力がターン1なのがマイナス点として大きい。
それでも、TCG版での登場時点より遥かに防御札の枚数水準が高いため3ターンキルが簡単に成立しづらいDMPP-31環境では、必須に近いカウンター封じとして【赤単ブランド】に3枚程度採用されている。
Q.相手のターン中、《インフェルノ・サイン》の効果で《凶鬼04号 ビビム》をバトルゾーンに戻そうとしましたが、相手に《単騎連射 マグナム》がいたのでかわりに墓地に置かれました。どうなりますか?
A.何もおこりません。このクリーチャーが墓地からバトルゾーンに出るということを墓地に置くということに置き換えられてり、墓地から墓地に置くことはずっと墓地にあったとみなされます。
引用元(2019.7.2)
Q.《Q.Q.QX.》とスマッシュバースト能力持ちのツインパクトカードがバトルゾーンにあり、《ビックリ・イリュージョン》を唱えて、種族のダイナモを与え、《Q.Q.QX.》にスマッシュバースト能力が付与されている状態で、《Q.Q.QX.》でアタックをする場合、スマッシュバースト能力によって《終葬 5.S.D.》を唱えると、《終葬 5.S.D.》の「このカードをバトルゾーンに出す」という効果はどうなりますか?相手に《単騎連射 マグナム》や《悪魔神バロム・クエイク》がいると新たに《Q.Q.QX.》がバトルゾーンに出ようとしているので、能力がトリガーして《Q.Q.QX.》を除去することができますか?
A.元々カードとしてはバトルゾーンにあり、ゾーン移動をしているわけではないため、「このカードをバトルゾーンに出す」という能力は意味をなしません。そのため、《単騎連射 マグナム》や《悪魔神バロム・クエイク》の効果はトリガーしません。
引用元(2019.9.30)